この度は、10年ぶり、3度目のご宿泊、誠にありがとうございました。
久しぶりにお越しいただき、変わらぬ当館の佇まいにホッとされたと伺い、私もホッとしました。
また、今回ご予約頂きましたお食事内容もお楽しみ頂いたご様子で、とてもうれしく思います。
食べきれないほどおなか一杯お召し上がり頂き、『朝ごはんは食べられないかも・・』と思っても、
夜・朝お風呂に入ると朝ごはんは『ついついいつも以上に召し上がってしまった！』というお声も良く伺います。
大浴場・露天風呂からの眺めは、まさに自然と一体となれる瞬間・空間を作ってくれます。
蝉しぐれに囲まれ温泉にゆっくり浸かると、日頃の忙しさなどが嘘のように感じられたのではないでしょうか。
この頃、板張りのお宅が多いためか、お部屋に入ると、藺草の香りを喜んでいただいたり、
純和風のお部屋に懐かしさを感じていただいたり、落ち着くとおっしゃって頂くことも多いように感じます。
お部屋からもそうですが、やはり、特に大浴場・露天風呂からの四季折々の景色は変化をより楽しんでいただけると思います。
これからは秋の紅葉、冬の雪景色も趣があります。
また、雪の降らない時にも最近しみじみと哀愁を感じてしまいます。
そして春・・
その時々の美しさに気がつくというのは、春夏秋冬時には過ごしにくい時期もある日本だからこそ、
日本人だからこその感性かもしれませんね。
是非、次回、雪の積もる頃にお待ちしております。
ありがとうございました。

若女将　畠 暁子