以前、猿払村鬼志別付近を出張で通ったときに、たまたま旧天北線、鬼志別駅近くを通り、そのときに「何故ここに旅館があるのだろうか」と不思議に思いながら、今まで維持していると言うことは何かあるに違いないという直感を信じて宿泊することにしました。
　そもそも、鬼志別は猿払村役場がある猿払村の中心地で、かつては国鉄天北線がと通っており、鬼志別という駅があり、現在はバスターミナルと運転手の休憩場を兼ねているようで、稚内からオホーツク海沿いを通り、再び枝幸から山林に入り、歌登を経由して音威子府に行く要所で、廃線から約３０年弱経過しても旅館を維持している所に感動しました。
　私はタバコの臭いが駄目で、体調が悪いときには喘息の発作を起こすことがあるのですが、部屋は１０畳の和室をシングルユースで使わせて頂きました。何でも女将さんの話では、シングルに最適な６畳の部屋が満室で、逆に申し訳ないと言われ、とてもかたじけなく思いました。所々年季が入っている箇所が見当たりますが、私は気になりませんでした。
　風呂は洗い場が２カ所で、ブラックシリカが入っています。遠赤外線が出るようで、お湯の温度以上に体が温まり、汗がダラダラ噴き出しました。
　食事はオホーツク海から近いこともあり、山の幸よりも海の察中心の献立で、夕食は猿払村特産のホタテの刺身がでました。また、キムチ鍋のような汁物も出て、餃子が入っていて驚きました。朝食も和定食で、松前漬けや烏賊の塩辛、鰊の切り込み漬けなどは取り放題のセミバイキングのようで、私は味付け海苔や鰊の切り込み漬けを取りました。
　偶々泊まった時が釣りのシーズンのようで、釣り客がよく使う旅館としての利用が多く、私のような風任せの客は少ないらしいです。女将さんの接客はつかず離れずで、都会の喧噪を忘れ、山や川、オホーツク海をボーッと眺めるのには丁度良い場所だと感じました。

評価

• 総合4
• サービス4
• 立地4
• 部屋4
• 設備・アメニティ4
• 風呂5
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人

宿泊年月

2015年06月