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エコノミーホテルほていやのクチコミ・お客さまの声
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ほていやに投宿し、大林酒場(丸千葉と並ぶ老舗)で晩酌し、カフェバッハ(沖縄サミットでも名声)でモーニングコーヒーを飲むのが、泪橋流「昭和レトロ」の王道。この両隣3軒の「昭和トライアングル」は地域史を実体験できるエコミュージアム。ほていやは、昭和から「山谷のドヤ」を担い、平成にはバックパッカー宿への転換(カオサン化)を主導してきた。地域リーダー的な老舗。レトロを楽しまず、最新機能ばかり求めるのは、野暮でもったいない。私は長年の簡宿愛用者で、南千住検定合格者でもあるが、2013年6月には系列ドミトリーえびすや(2016年休業)を産業遺産だと評していた。ほていやではとくに、1階廊下壁に貼られた雑誌記事群が必読。2代目オーナー手作りの独自な山谷史料室だ。以下を一覧できるのは貴重だと思う(冊子化して各部屋に置けないかな?)。・小塚原刑場の写真・地図とか、「山谷」(南千住)の裏面史。・相撲力士が関東大震災で創業した「簡宿」(簡易宿泊所)の成り立ち。・労働者向け「ドヤ」からバックパッカー向けホステルへの「カオサン化」革命。・大林酒場やカフェバッハ等、居酒屋、食堂、銭湯等の「昭和レトロ」情報。他方、地域史に関心がないと、以下は弱点かも。・受付が原則夕方のみで24時間体制でない。アーリー・チェックイン、レイト・チェックアウト、チェックアウト後の荷物預かり等も公式サービス外。ダメ元で呼んでみると、オーナー家族?が時間外対応してくれたけど。・大浴場の利用時間が短い。24時間シャワーや徒歩圏の銭湯・栄湯もあるけど。・ロビーの書籍・漫画が不揃いで変。1階廊下壁の雑誌記事群を読むのに腹一杯だけど。・南千住駅から遠めでレンタル自転車もない。両隣のカフェバッハと大林酒場をハシゴするには絶好の立地だけど。冬にほていや/えびすやに泊まるときは、三連の特製カレンダーをお願いしてもらうのが、ひそかな楽しみ。空室の都合で2人部屋に1人で泊まったけど、多めに支払ってでも2017年版を入手したかった(笑)。綺麗とか便利とかを超越した昔気質が好き。古いものや慣習は永遠には維持できないからこそ希少。歴史にも風情にも無頓着に文句を言う人は、いざ失われてから、その貴重さにはじめて気づくと思う。
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お客様が過去に別館の相部屋のことを歴史的「産業遺産」だと最大級の評価をして頂いたことを私は覚えています。いつもありがとうございます。 『ほていや』の創業者は第八代年寄大山で、力士の傍ら明治期から瀬戸物業を営んでいましたが、震災と空襲と二度も店と家財を失いましたが、終戦直後の混乱期に息子たちと共に材木商を興し、長く地元で商売を続けていたことから東京の復興事業に協力することになり、それから今の旅館業になりました。復興事業の中心的な役割をしたのが二代目でした。現在は四代目が継いでいますが、埋もれた山谷地域周辺の地域資源を掘り起こしているのが私(三代目)です。そのことは「ほていやブログ」の初ブログで詳しく紹介しました。 情報が乏しい山谷のことを知りたい方は検索窓に「ほていや」+「〇〇」と入力してみてください。1階廊下の掲示物より詳しく紹介しています。例えば「ほていや 大林」と検索して暖簾をくぐれば大林酒場に存在する暗黙のルール、“ツーアウトポリシー”からカウンターにイエローカードを置かれる心配もないでしょう。 いつも申していることですが、予備知識なく初めて山谷に来てしまった方や歴史ある古い物が見憎いと感じる人の評価が否定的で、逆に事前に地域の情報を調べ上げてきた方と古い物でも偏見のない見方ができる人の評価が肯定的です。 漫画「孤独のグルメ」の第一話に出てくる一膳飯屋「きぬ川」や酒場愛好家の手引書「下町酒場巡礼」にも紹介されている格安立ち食い寿司店「駒寿司」などは「大林酒場」同様、東京の別の場所ではあり得ない空間だと思います。 しかし寄せ場の名残を感じられるお店以外にも、新吉原遊郭の雰囲気を味わえる「満す美(ますみ)寿司」でのランチもお薦めで、土手通りの向かいには超有名なケトバシの「中江」と江戸前の天丼が味わえる「土手の伊勢屋」の二軒の老舗店も山谷に並んでいます。 さらに山谷地域には「ミシュランガイド」に掲載のお店も二軒あるので付け加えさせて頂きますと、南千住五丁目の「尾花」は☆を取ってますし、ビブグルマン掲載のラーメン行列店「トイ・ボックス」は三ノ輪橋(南千住一丁目)にありますよっ。 お客様は他にもいろいろと詳しく感想を書いて頂きましたが、置いてある本はチェックアウトしたお客さんが残していったもので捨ててしまうのはもったいないので置いているに過ぎません。ただ、簡宿は料金を安くするのが大前提の泊まり方なので、今のままの料金でホテルに近いサービスにするには限界があることをどうぞご理解ください。 なお、お客様がお泊りになった時点では、まだ当店の14ヶ月カレンダーは納品されていなかったような気がしますが?投稿ありがとうございました。
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投稿者さんの エコノミーホテルほていや のクチコミ
ほていやに投宿し、大林酒場(丸千葉と並ぶ老舗)で晩酌し、カフェバッハ(沖縄サミットでも名声)でモーニングコーヒーを飲むのが、泪橋流「昭和レトロ」の王道。この両隣3軒の「昭和トライアングル」は地域史を実体験できるエコミュージアム。
ほていやは、昭和から「山谷のドヤ」を担い、平成にはバックパッカー宿への転換(カオサン化)を主導してきた。地域リーダー的な老舗。レトロを楽しまず、最新機能ばかり求めるのは、野暮でもったいない。私は長年の簡宿愛用者で、南千住検定合格者でもあるが、2013年6月には系列ドミトリーえびすや(2016年休業)を産業遺産だと評していた。
ほていやではとくに、1階廊下壁に貼られた雑誌記事群が必読。2代目オーナー手作りの独自な山谷史料室だ。
以下を一覧できるのは貴重だと思う(冊子化して各部屋に置けないかな?)。
・小塚原刑場の写真・地図とか、「山谷」(南千住)の裏面史。
・相撲力士が関東大震災で創業した「簡宿」(簡易宿泊所)の成り立ち。
・労働者向け「ドヤ」からバックパッカー向けホステルへの「カオサン化」革命。
・大林酒場やカフェバッハ等、居酒屋、食堂、銭湯等の「昭和レトロ」情報。
他方、地域史に関心がないと、以下は弱点かも。
・受付が原則夕方のみで24時間体制でない。アーリー・チェックイン、レイト・チェックアウト、チェックアウト後の荷物預かり等も公式サービス外。ダメ元で呼んでみると、オーナー家族?が時間外対応してくれたけど。
・大浴場の利用時間が短い。24時間シャワーや徒歩圏の銭湯・栄湯もあるけど。
・ロビーの書籍・漫画が不揃いで変。1階廊下壁の雑誌記事群を読むのに腹一杯だけど。
・南千住駅から遠めでレンタル自転車もない。両隣のカフェバッハと大林酒場をハシゴするには絶好の立地だけど。
冬にほていや/えびすやに泊まるときは、三連の特製カレンダーをお願いしてもらうのが、ひそかな楽しみ。空室の都合で2人部屋に1人で泊まったけど、多めに支払ってでも2017年版を入手したかった(笑)。綺麗とか便利とかを超越した昔気質が好き。古いものや慣習は永遠には維持できないからこそ希少。歴史にも風情にも無頓着に文句を言う人は、いざ失われてから、その貴重さにはじめて気づくと思う。
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お客様が過去に別館の相部屋のことを歴史的「産業遺産」だと最大級の評価をして頂いたことを私は覚えています。いつもありがとうございます。
『ほていや』の創業者は第八代年寄大山で、力士の傍ら明治期から瀬戸物業を営んでいましたが、震災と空襲と二度も店と家財を失いましたが、終戦直後の混乱期に息子たちと共に材木商を興し、長く地元で商売を続けていたことから東京の復興事業に協力することになり、それから今の旅館業になりました。復興事業の中心的な役割をしたのが二代目でした。現在は四代目が継いでいますが、埋もれた山谷地域周辺の地域資源を掘り起こしているのが私(三代目)です。そのことは「ほていやブログ」の初ブログで詳しく紹介しました。
情報が乏しい山谷のことを知りたい方は検索窓に「ほていや」+「〇〇」と入力してみてください。1階廊下の掲示物より詳しく紹介しています。例えば「ほていや 大林」と検索して暖簾をくぐれば大林酒場に存在する暗黙のルール、“ツーアウトポリシー”からカウンターにイエローカードを置かれる心配もないでしょう。
いつも申していることですが、予備知識なく初めて山谷に来てしまった方や歴史ある古い物が見憎いと感じる人の評価が否定的で、逆に事前に地域の情報を調べ上げてきた方と古い物でも偏見のない見方ができる人の評価が肯定的です。
漫画「孤独のグルメ」の第一話に出てくる一膳飯屋「きぬ川」や酒場愛好家の手引書「下町酒場巡礼」にも紹介されている格安立ち食い寿司店「駒寿司」などは「大林酒場」同様、東京の別の場所ではあり得ない空間だと思います。
しかし寄せ場の名残を感じられるお店以外にも、新吉原遊郭の雰囲気を味わえる「満す美(ますみ)寿司」でのランチもお薦めで、土手通りの向かいには超有名なケトバシの「中江」と江戸前の天丼が味わえる「土手の伊勢屋」の二軒の老舗店も山谷に並んでいます。
さらに山谷地域には「ミシュランガイド」に掲載のお店も二軒あるので付け加えさせて頂きますと、南千住五丁目の「尾花」は☆を取ってますし、ビブグルマン掲載のラーメン行列店「トイ・ボックス」は三ノ輪橋(南千住一丁目)にありますよっ。
お客様は他にもいろいろと詳しく感想を書いて頂きましたが、置いてある本はチェックアウトしたお客さんが残していったもので捨ててしまうのはもったいないので置いているに過ぎません。ただ、簡宿は料金を安くするのが大前提の泊まり方なので、今のままの料金でホテルに近いサービスにするには限界があることをどうぞご理解ください。
なお、お客様がお泊りになった時点では、まだ当店の14ヶ月カレンダーは納品されていなかったような気がしますが?投稿ありがとうございました。