当方の事情によるものかも知れませんが、車椅子を利用している高齢の母を同行して行きましたので、この施設には「バリアフリー」という感覚が、全く採り入れられていないことにがっかりしました。
まず、玄関から二階に設けられたフロントまで、外階段を昇らなければなりません。
一番低層階の客室は、３階ですから、また２階のフロント階から、屋内階段を３階まで昇らなければなりません。
部屋には浴室がありませんので、入浴するためには、一階の浴室まで、２階分の階段を往復分、昇降しなければなりません。
食事は、全て、２階の食堂で取りますので、これまた、その都度、階段の昇降が往復分必要です。
荷物を抱え、歩行に支障がある母を伴っての階段昇降には参りました。
もちろん、施設の外へは外出する気にもなりませんし、施設内でも必要最小限の移動のみに留めざるを得ませんでした。
階段の他にも段差は、いたるところにありますし、歩行を妨げる物品類の放置や、通路を狭める開放したままの窓の扉などなど、とにかくバリアフリーの確保という神経は一切、考慮されていない施設でした。
これでは、障害者や高齢者にはハードルが高くて、サービス内容や食事、云々以前の基礎的な「欠陥」で、正直に言って、何とも評価のしようがありません。