旧国民宿舎を改装しての宿ということで、外観はまさにそれっぽく、

　本当にここがホテルなの・・・？

と首をひねることしきりでしたが、玄関を通り抜けてみれば印象は一変。地中海のリゾートを意識したようなおちついたロビーから瀬戸内の美しい風景が一望でき、先ずは十分な眼福を喜びつつ、サービスのウェルカムドリンクとして出されるまろやかな地ビールで癒されることこの上なし。廊下を初めとして館内の内装も一新されていて、先ずはホテルとしての落ち着きも十分なものでした。しかしなんといってもこの宿の本領は、

　どこにいてもオーシャンビュー！

という所。窓の広い客室からは当然のこと、レストランから浴室に至るまで、どこにいても瀬戸内の穏やかで蕩々たる風景を堪能できるのが何よりの魅力と感じました。食事も宿泊料を思えば信じられないほどの、

　質と量・・・

50を過ぎた我が夫婦ではとても食べきれぬほどのものである上に、炊きたての栗ご飯（シラスを一緒に炊き込んであるのが、小粋でかつ美味）なぞご用意いただくともなればこれはもう大満足なのでありました。とはいえ、ただ一つ困ったなと思ったことは、

　浴衣の帯がすごく短い・・・

ということでしょうか。ウエスト80センチ弱の小生では二重に回すと結ぶことができず、落ち着きの悪いことを気にしつつも、仕方なく一重で締めておりました。ちなみにこの帯、ものは試しにと思って、

　タスキ！

にしてみると、案の定長すぎてやはり困ったことになりました。「帯に短し、タスキに長し」ということわざは本当だったんだ・・・ということを学んだこの宿、先ずは十二分に満足のいくものでした。

評価

• 総合4
• サービス5
• 立地5
• 部屋5
• 設備・アメニティ4
• 風呂4
• 食事4

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2012年10月