立地は海を臨む最高のロケーションで、建物、館内設備ともにデザイン性が高い。駐車場係は到着に気付いたのなら誘導をすべきだが、ここはこちらから声をかけよう。
ラウンジの設えは素晴らしく、スタッフの方々の対応も親切なのだが、国籍の入り乱れた団体客でごった返していて、旅情を味わうには騒がしすぎ、チェックインはずらした方がいい。
館内の丁寧な説明後、受け取った鍵で一人旅には十分な広さの部屋へ。窓からの景色が素晴らしい。限られたスペースを活かす工夫があり、充実のファシリティ。ベッドが特に極上。昼寝欲を抑え大浴場へ。
木材と石材が混在する美しい造りで、外には大きな梅樽を使った樽風呂と岩風呂。
また、敷地全体に言えることだが、植栽が絶妙。木々の向こうに海を臨む景色が最高の温泉体験だ。ロビーや食事の混雑に比べると、一泊二日を通して風呂は余裕があり、安らぎまくりである。三つの貸切風呂と混浴露天は屋外へ出て階段を降りてアクセス。貸切風呂は幸運待ちだが、かなり楽しめる。チェックイン直後、早朝、夕食時が狙い目だろう。
混浴露天は階段の最下にあるので、お年寄りや足の悪い方にはオススメできず、用意されている履物は木製のつっかけなので安定も悪い。特に雨の日などはクロックス程度の履物を自前で用意できれば安心だ。
苦難の先に安らぎを見出すロマンがあれば、美しい眺めを堪能できる巨大露天風呂で、興味深い逸話もあり、しみじみ浸かれる。
夕食自体は地物が素晴らしく、給仕さんの手際もいいが、受付時に券を手に長い列に並ぶのがかなりのストレスだ。ここも時間をずらすといいかもしれない。夕食のに比べると朝食はややパワーダウン。チェックアウトはやはり大変な混雑になるので朝食時などに事前精算がオススメ。
この宿で致命的なのはＷＩＦＩ。ロビーはＡＰ以降が不通。客室はたまに繋がっても超低速だ。自前のルーターは必須だが、ドコモ４Ｇも３／５で不安定。
またインバウンドを大きく受け入れるにしては、彼らを誘導できる外国語対応力がない。
中国語や英語の注意書きは美観を損ねるものだが、ならば美フォント、ハイデザインで案内をしないと日本人客とのトラブルを招く。これは客側にも理解が必要だろう。八咫烏をコミカライズした混浴露天の説明は素晴らしいものだったので、同様のベクトルで共存したい。

評価

• 総合4
• サービス4
• 立地5
• 部屋4
• 設備・アメニティ4
• 風呂4
• 食事4

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人

宿泊年月

2017年03月