先日はお世話になりました。角部屋の素敵なお部屋を割り当てて頂き、感謝です。５月の連休の真ん中に、サッカー観戦で松本に1泊した後、温泉でゆっくりしようと真っ直ぐ湯田中へ。何度か車で信州は旅しており、渋温泉にも滞在した事があるのですが、今回は列車の旅。松本から長野、長野から湯田中への特急での旅は車とは違う景色が見られ、特に長野電鉄は首都圏の鉄道各社のOB列車が現役で特急として活躍していて、特に古いロマンスカーを見て懐かしく思いました。沿線ではりんごの花が満開で桜に勝るとも劣らない美しさでした。駅まで宿のご主人が迎えに来て下さり、13時過ぎには宿に到着。民家しかない集落の中に突如として共同湯が現れ、その周辺に宿が4つ。うち1つが高島屋さん。私の大好きな古き良き旅館といった趣で狙ってそうなっているのではなく創業時から建具や家具を大事にして今に至るのがわかるものでした。目の前に共同湯の大湯、後の2つの共同湯も至近です。周囲にはコンビニ等は無く、小さな商店が1軒。「鄙びた」印象ですが古い旅館で江戸創業、高島屋さんも明治との事。人気の温泉街でも廃墟と化した旅館・ホテルが多い中、その時代から4つの旅館が営業し続けているのは、理由があると思いました。温泉地として①源泉掛け流しの温泉と泉質②小さな集落なのに3つもの共同湯③俗世間から少し離れ静かに過ごせるの3つ、で高島屋さんについてはご主人と女将さんのお人柄でしょうか。駅と旅館の往復送迎やチェックイン時間を早めに変更等、快く対応して頂きました。料金も連休中も土日も均一。滞在中、3つの共同湯を制覇してその後は宿のお湯を堪能。他に宿泊者の方がいらっしゃいましたが被ることもなく貸し切りで。お風呂の大きな窓からは色とりどりの花が見え、特に赤い遅咲きの桜ですかね？綺麗でした。食事は山菜や刺し身、岩魚、とろろ蕎麦等、旬の食材を中心に華美では無いけど、充分な量の食事でした。世間はゴールデンウィーク、同僚からも「〇〇行ったら何時間待ち・・・疲れた。」というラインが入る中、ここで過ごす我々は別世界。部屋でゴロゴロしていても聞こえるのは大湯ではしゃぐ子供の声位。旅館内でもほぼ、別のお客さんお気配は感じずにゆったりした時間が過ごせました。渋や湯田中の影に隠れてはいますが、個人的には「隠れたまま」でいて欲しい。また伺いたい宿です。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地5
• 部屋5
• 設備・アメニティ4
• 風呂5
• 食事4

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2015年05月