全般的に「可もなく不可も無し。日本全国何処にでもある標準的な普通の温泉宿」と言った感想。
建物やロビーは立派なのですが、部屋のつくり、風呂の雰囲気、食事の内容等々、中に入ってから何処をとっても何かもう一歩工夫や努力の跡が見当たらず、「夢千代日記で有名な湯村温泉」と言うネームバリューだけで旅館をしている気がしました。
９８度と言う高温・豊富な「荒湯」の源泉が川に捨てるほど湧き出ているのに、旅館では加水・加温・循環と言う人工的な加工を当然のように行い、夜１０時から翌朝６時までは「入浴不可」と言うのも腑に落ちませんし、物足りませんでした。
湯の加工が止むを得ないとしても、せめて風呂場の一角に少量でも源泉を流して入浴客が直接飲めるようにするだけで本物の温泉に来たと言う感激は生まれるものです。
兎に角何かもう一歩、この温泉に来てよかったとお客に思わせる営業努力を望みます。