レビューを読んでいる方に対しての要点は三つ。

・冬は宿泊しないほうが良い。
・カップルや夫婦がデート先として泊まる場所ではない、あくまで単身者や家族連れのための宿である。
・風呂・景色・雰囲気は良い。また、食堂の質が高い。

下記は以上の詳述である、なお一月に単身で四泊した経験に基づく。

・いくらなんでも寒すぎる。古い建物だから通気性があり、外気が建物内に入り込むのはわかる。しかし客室にある灯油ストーブは部屋を暖めるほどの火力がないし、ストーブという性質上睡眠時は使えない。そのため夜はまるで屋外で寝ているかと思うような気温の中で寝ることになる。これは決して誇張ではなく、外気と客室の間に温度差はほぼ感じられなかった。布団や毛布はサイズが小さく(175cmで足首から下がはみ出る)薄いためこれもあてにならない。
　おかげで湯治と称してリフレッシュするつもりが、逆に身体が完全に冷え切り、下痢をお持ち帰りすることになった。以上の経験から冬期の宿泊はオススメできない。するにしても相当の対策を考えてから来た方がよい。旅館には各室へのエアコンの設置や、それが難しいなら湯たんぽの貸し出しなどの対応策を提案する。

・他のレビューにもある通り、外との仕切りがふすま一枚なため、さまざまな音が聞こえる。足音やいびきは相当神経質でない限りすぐに慣れる。しかし深夜のtvの音や、何よりも性行為の声(5～7m離れた部屋からふすまをしめている自室にまで届いていた)が聞こえたときはさすがに参った。これらは宿泊客のモラルの問題であるが、tvに関してはX時以降はヘッドホンを着用しない限り使用不可などのルール作りで対策できよう。後者は運が悪いと思ってあきらめるしかない。

・帳場の対応が物足りない、オプションが多いとのレビューが見受けられるが、これらは仕方ないだろう。温泉付きで一泊3000円そこらの宿に愛想のいいおもてなしを期待するのは求めすぎである。また、湯治は本来諸々の道具準備も含めた自助による生活が基本方針だろう、オプションもいたしかたない。

・風呂や食堂は良い。風呂は4カ所あり、人も少なく快適である。食堂の夜定食も量質ともに良い。普通のオーダー料金も決して旅館料金ではなく非常に良心的。ただし、朝定食の600円に限っては取りすぎである。

評価

• 総合2
• サービス3
• 立地3
• 部屋1
• 設備・アメニティ2
• 風呂4
• 食事4

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人

宿泊年月

2018年01月