西側だからなのか、私が泊まった部屋がたまたまそうだったのか、とにかく真夏には向いていないお部屋でした。暑くて、入ってすぐに遮光カーテンを全部閉めました。エアコンはベッドの真上にあり、効くのはベッド周辺のみで、リビングスペースは翌朝までずっと涼しくなることはありませんでした。その上、ベッドではエアコンの風が直撃し、頭からふとんをかぶると暑いので、私はタオルを顔にかけて寝る羽目になりました。それでも夜中に何度エアコンをつけたり切ったりしたことでしょう、ほとんど休むことができませんでした。バスルームも、とくに窓際の洗面台は暑くて、メイクしていると汗ばむほど。とにかく空調に関しては、過去最悪のお部屋でした。
調度は凝っていて、新聞サービスやウェルカムドリンク（ソルべでした）は気が利いているし、アメニティは充実、エスプレッソは特にうれしかったのですが、どんなに洒落たソファや大きなテレビや分厚い羽根布団があっても、くつろげない眠れないでは意味がありません。
バスタブに浸かると景色が見えないビューバス、素通しなので外から丸見えの窓ガラス、ベッドに座らないと見えないテレビ、ヘッドボードにもたれて座るとランプが頭にあたるベッド、うるさすぎてDVD映画の音声がよく聞こえないエアコンの音。近くに照明がなく、夜に書き物をするのは無理なデスク。夜に使ったバスタオルは翌朝おそくになっても乾かないバスルームの換気。日当たり良すぎて出られないバルコニー。サンシェイドでもあればかなり快適になったでしょうに。
いろいろありましたが、それでもちゃんと普通に眠れればここに羅列するほどの不満も抱かなかったと思います。

デザインに凝ったぶん、この価格帯のホテルとしての基本的な機能を整えることが後回しになったのでしょうか。ホテルのプロが設計したのではないのでしょうか。あえて言えば「見かけ倒し」のホテルです。
楽しみにしていた宿泊でしたが、たいへん残念な結果でありました。

評価

• 総合1
• サービス4
• 立地4
• 部屋1
• 設備・アメニティ2
• 風呂4
• 食事-

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人

宿泊年月

2010年08月