どうせ泊まるならと、本館25.5㎡のスタンダードツイン・朝夕食付きのプランを選択しました。
クロークから一番離れた奥のほうにある部屋でしたが、つい最近張り替えたばかりなのかと見えるシミ汚れが一切無いフワフワの赤いカーペットがとてもきれいで、廊下も部屋の中も静かでとても上品な気分を味わえましたし、その他の建物の中も隅から隅まで素晴らしいものでした。
ベッドも硬すぎず柔らかすぎずとても心地よいもので、部屋のエアコンもきちんと設定温度通りによく制御できていました。
（このような目に見えない建物設備にもかなり気を配っているのが容易に想像できます。）
ほかの方も仰ってますが、所謂格の高いホテルでありながらも、自分たちのような一般の旅行客に対してもとても丁寧に接しようとしている姿勢がすべての従業員から感じられました。
夕食は品数の多い完全なフルコースではありませんでしたが、メインディッシュはフルコースと同じ料理だったと思われ、普段食べる機会が極めて少ない美味しい料理が楽しめました。
朝食は和食にしましたが、これも大満足でした。
周りを見ても洋食を頼んでいる人は見られませんでしたので、ここでは特に和食が人気なのが解ります。
浴室は猫足のついたバスタブで、立ったままシャワーを浴びる際は足下が滑りやすく不安定で、特に高齢者の方は注意が必要だと思いましたが、これは歴史ある洋式ホテルでの基本スタイルですから、全く批判には値しないと思います。
浴室のアメニティも充分でした。
昨年、軽井沢の万平ホテルに宿泊したときは、従業員の品が良すぎて私のような市井の客にはホテルの敷居の高さを思いのほか意識させられましたが、今回の奈良ホテルは格としての敷居の高さを客には一切感じさせない高レベルのホスピタリティを感じ、これぞ一朝一夕には真似できない歴史というものなのだろうと思いました。
（近頃、こういう日本的なサービスを感じられるところが減ってきてるので、とても貴重なホテルだと思います。）
常連客なのかもしれませんが、従業員に対して高圧的な態度で接している客も見ましたが、そういう客に対しても誠実に淡々と接している姿勢も好感が持てました。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地5
• 部屋5
• 設備・アメニティ5
• 風呂4
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2021年07月