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萬翠楼福住のクチコミ・お客さまの声
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「萬翠楼福住」さん創業の寛永2年といえば、江戸幕府の命による東海道の整備完成を見た翌年のこと。今も昔も日本の主要幹線道路である東海道の歴史をそのまま見てきた、歴史好きには堪らない経歴を有している。チェックイン、若い従業員の方が応対してくれる。歴史ある旅館に若い方が働いているのはいいものである。帳場がある昭和棟が接合されているためか、複雑な導線を経て案内されたのは、森鴎外の小説の舞台ともいわれる擬洋風の30号室。2階の玄関かららせん階段を上った3階で、歴史的建築の味の一つではあるが、この階段、HP画像で見るよりはるかに長くて急である。部屋は窓が多くて明るい。早川に面しているが、木に遮られ良く見えない。一方、重文の千歳橋が見える。それだけ東海道が近くを通っていて、車の音や、箱根登山鉄道の音は結構聞こえてくる。この部屋は、源泉かけ流し檜風呂がついている。窓をあけても周囲が建てこまれていて展望はきかない。空調や水回りはリファインされ、快適性は現代の水準である。掃除はすばらしく行き届いていて、風呂上りのはだしでらせん階段や廊下を歩き回って、埃もつかない。食事には宿料を超えたコストと力がかかっている。夕食ももちろんいいが、朝食は自分の知る旅館の中で出色。定番の焼き海苔も、出来合いの袋海苔とは段違い。焼魚も4種の中から選べる。土地の味覚が揃った朝からすごいごちそうである。できれば椅子席にしてもらえると個人的にはありがたいのだが。温泉は真綿の湯の名の通り、軽く感じるほど柔らかなお湯が、総タイル張りの湯殿に溢れている。ぬるめだがよく温まり、後から汗が噴き出す。ただし露天風呂は、とってつけたかのようでちょっと残念。街中なので仕方ないか。どこの宿にもある土産物売店がない。土地柄近隣に土産物屋はひしめいている、共存共栄のためあえて見切っていると推察する。さて、支払の段だが、諸式が高い箱根で、この立地・歴史・温泉・料理でこの宿料は破格である。去り際、ご当主をはじめ宿の皆さんが見送りに出て下さり、ご当主みずから路地の出口まで案内して下さった。中興の祖・福住正兄氏の「正直と安値と貴賎の差別を置かぬ」経営理念が、今も墨守されているのだろう。人に受け継がれる生きた歴史こそが、「萬翠楼福住」さんの魅力であると悟った瞬間であった。
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この度は、箱根湯本温泉 萬翠楼 福住をご利用いただきまして誠にありがとうございます。ご多用の中、ご滞在のご感想をお寄せいただきまして重ねてお礼申し上げます。当館は国内の営業している旅館と致しましては初めて国の重要文化財に指定されました建物でございます。箱根湯本の老舗温泉宿と致しまして幕末から明治の躍動の時代に、時の偉人と呼ばれる方々にご宿泊を頂戴してまいりました。そして今現在、平成の時代のお客様からご贔屓にして頂きながらその暖簾を掲げ続けさせて頂いております。また当館がございます箱根湯本は足柄山・箱根山そして伊豆の山々の幸と、相模湾・駿河湾という絶好の海の幸に囲まれた場所にございます。それゆえお客様のおもてなしお食事には自信を持った食材のご提供をさせて頂いております。お褒めの言葉を頂戴しスタッフ一同大変感激致しております。お楽しみいただけたご様子の温泉大浴場、お部屋檜風呂のお湯も真綿の湯と称される当館自慢の自家源泉温泉でございます。自家所有する横穴式源泉より自然湧出する温泉をお楽しみいただける宿としてたくさんのお客さまをお迎えして参りました。とても嬉しいお褒めのの言葉を頂戴しスタッフ一同大変感激致しております。これからも寛永二年西暦1625年創業の歴史に驕ることなく精進を続けて参ります。またお会いできる日をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。
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投稿者さんの 萬翠楼福住 のクチコミ
「萬翠楼福住」さん創業の寛永2年といえば、江戸幕府の命による東海道の整備完成を見た翌年のこと。今も昔も日本の主要幹線道路である東海道の歴史をそのまま見てきた、歴史好きには堪らない経歴を有している。
チェックイン、若い従業員の方が応対してくれる。歴史ある旅館に若い方が働いているのはいいものである。帳場がある昭和棟が接合されているためか、複雑な導線を経て案内されたのは、森鴎外の小説の舞台ともいわれる擬洋風の30号室。2階の玄関かららせん階段を上った3階で、歴史的建築の味の一つではあるが、この階段、HP画像で見るよりはるかに長くて急である。部屋は窓が多くて明るい。早川に面しているが、木に遮られ良く見えない。一方、重文の千歳橋が見える。それだけ東海道が近くを通っていて、車の音や、箱根登山鉄道の音は結構聞こえてくる。
この部屋は、源泉かけ流し檜風呂がついている。窓をあけても周囲が建てこまれていて展望はきかない。
空調や水回りはリファインされ、快適性は現代の水準である。
掃除はすばらしく行き届いていて、風呂上りのはだしでらせん階段や廊下を歩き回って、埃もつかない。
食事には宿料を超えたコストと力がかかっている。夕食ももちろんいいが、朝食は自分の知る旅館の中で出色。定番の焼き海苔も、出来合いの袋海苔とは段違い。焼魚も4種の中から選べる。土地の味覚が揃った朝からすごいごちそうである。できれば椅子席にしてもらえると個人的にはありがたいのだが。
温泉は真綿の湯の名の通り、軽く感じるほど柔らかなお湯が、総タイル張りの湯殿に溢れている。ぬるめだがよく温まり、後から汗が噴き出す。ただし露天風呂は、とってつけたかのようでちょっと残念。街中なので仕方ないか。
どこの宿にもある土産物売店がない。土地柄近隣に土産物屋はひしめいている、共存共栄のためあえて見切っていると推察する。
さて、支払の段だが、諸式が高い箱根で、この立地・歴史・温泉・料理でこの宿料は破格である。
去り際、ご当主をはじめ宿の皆さんが見送りに出て下さり、ご当主みずから路地の出口まで案内して下さった。中興の祖・福住正兄氏の「正直と安値と貴賎の差別を置かぬ」経営理念が、今も墨守されているのだろう。人に受け継がれる生きた歴史こそが、「萬翠楼福住」さんの魅力であると悟った瞬間であった。
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この度は、箱根湯本温泉 萬翠楼 福住をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
ご多用の中、ご滞在のご感想をお寄せいただきまして重ねてお礼申し上げます。
当館は国内の営業している旅館と致しましては初めて国の重要文化財に指定されました建物でございます。箱根湯本の老舗温泉宿と致しまして幕末から明治の躍動の時代に、時の偉人と呼ばれる方々にご宿泊を頂戴してまいりました。そして今現在、平成の時代のお客様からご贔屓にして頂きながらその暖簾を掲げ続けさせて頂いております。
また当館がございます箱根湯本は足柄山・箱根山そして伊豆の山々の幸と、相模湾・駿河湾という絶好の海の幸に囲まれた場所にございます。それゆえお客様のおもてなしお食事には自信を持った食材のご提供をさせて頂いております。お褒めの言葉を頂戴しスタッフ一同大変感激致しております。
お楽しみいただけたご様子の温泉大浴場、お部屋檜風呂のお湯も真綿の湯と称される当館自慢の自家源泉温泉でございます。自家所有する横穴式源泉より自然湧出する温泉をお楽しみいただける宿としてたくさんのお客さまをお迎えして参りました。
とても嬉しいお褒めのの言葉を頂戴しスタッフ一同大変感激致しております。
これからも寛永二年西暦1625年創業の歴史に驕ることなく精進を続けて参ります。またお会いできる日をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。