拝啓　青葉を渡る風もすがすがしい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょ
うか。先日のご利用誠にありがとうございました。またこの度は丁重なるご高
見を賜り重ねて御礼申し上げます。
　まずお食事の件ですが、私共といたしましても「ふく」のシーズンが終了した
後、どういう料理を展開するかという重要な問題を抱えておりましてので、今
回はとても貴重なご意見として参考にさせていただきました。基本的にはやは
り和食を主体にし季節感のある食材（特に魚介類）を使うようにし、特例とし
て肉料理をご用意する場合はお客様ご自身で焼いていただく方法（楽しみ感を
だすため）で準備することにしました。朝食につきましては、夕食時とは違っ
て、ほとんどのお客様がアルコールを口にされていない状態、つまり、より厳
しい感覚で内容を測られるということを念頭に内容がおざなりにならないよう
注意を心がけるようにしました。お客様のご利用時に反映できなかったことは
誠に恐縮ですがお許し頂ければと存じます。
　次に温泉の塩素臭に関してですが、ご迷惑をお掛けすることになっており申
し訳ない次第であります。各地で起きたレジオネラ属菌肺炎による死亡事故な
どの後、当館の浴槽がかけ流し・循環ろ過方式併用ということで、保健所より
レジオネラ属菌根絶のために高い残留塩素濃度を義務づけられております。現
状では残留塩素濃度以外にその効果を測定できる明確な方法がないとされ、私
共でも１日も早い塩素投入以外の方法の確立を待っているところであります。
各事故が発生する以前から当館では定期的なろ過器の洗浄・ヘアーキャッチャ
ー洗浄や湯替えを行い衛生管理を行っておりますが、最終的に塩素濃度が低い
と行政指導を受けるという現実があり、濃度的に身体に影響はないとされてい
ますのでご了承頂ければと存じます。
　接客対応など過分なお褒めのお言葉を頂戴し恐縮いたしておりますが、今後
も慢心することなく努力して参りたい存じます。
長くなってしまいましたが、皆様のまたのご利用を心よりお待ちいたしてお
ります。季節の変り目の折から、ご自愛のほどお祈り申し上げます。　敬具