7月19日に宿泊しました。梅雨の末期のためか、予約が取れたのはラッキーでした。大石田駅からの送迎があり、路線バスでは40分となっているところ、30分足らずでつきました。千と千尋の神隠しの舞台と噂されているとおり、建物は大正ロマンそのもので、２階の部屋から外を眺めていると、そぞろ歩きの観光客がこちらにカメラを向けているので、写真に写り込まないようにどいてあげるのが度々でした。外観は、国の有形文化財の能登屋旅館が雰囲気ナンバー１ですが、古山閣もそれに次ぐ雰囲気です。
　中に入って驚いたのが、部屋の鍵が南京錠であることと、どこの旅館にもあるお土産販売コーナーがないことです。まさに１００年前にタイムトリップしたようです。他方、部屋に洗面台とウォシュレット付のトイレがあるのは助かります。
　夕食は部屋でしたが、料理は、尾花沢牛温泉蒸し、ふかひれ中華風餡（姿煮）など、品数も多く、とても美味しかったです。朝食は広間でしたが、ほとんどが二人ずれのお客さんでした。鮎の開きなど、美味しかったです。
　風呂は、男湯、女湯のほか、貸切風呂が二つあります。貸切は予約制ではなく、外に表裏に「空いています」「貸切中です」と書いた木の札がかかっており、それを見て利用するのですが、いつもふさがっていて使えないのではないかという心配は杞憂でした。客室が９しかないのですから、ほぼ何時でも貸切風呂に入れました。こんなにのんびりと温泉を満喫できたのは初めてです。
　豪華な建物の温泉も良いかもしれませんが、時にはのんびりと命の洗濯も良いのではありませんか？
　埼玉からは交通費が高いのでそうちょくちょく行けませんが、近ければ毎月でも行きたくなるような温泉街、旅館です。
　これからもこの素晴らしい雰囲気を守って営業を続けてくださることを熱望します。

評価

• 総合5
• サービス4
• 立地5
• 部屋5
• 設備・アメニティ3
• 風呂5
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人

宿泊年月

2023年07月