この民宿は、その独特な世界観に共感できるかどうかによって満足度が異なると思う。通常の旅館のようなフルサービスを期待してはいけない。その世界観とは親戚のおばさんの家にお世話になる親しみやすさと言えるかもしれない。だから、自分の部屋や食事場所は宿泊者が利用するための場所だが、大きなテレビとソファがあるリビングはあくまでもその家（民宿）の所有者であるおばさん（女将等）が利用する場所なのである。要するに民宿関係者と宿泊者とが共存する関係なのである。我々が宿泊した時には、民宿関係者はリビングでお酒を飲みながらつまみを食べていたが、あくまでも親戚のおばさんの家に泊まりに行った身からすれば、何の問題はないわけである。最初は違和感を感じるこの世界観を、是非堪能してもらいたい。我々が抱いている常識はここでは通じないが、気持ちを切り替えた者の勝ちである。

なお、この宿は、リフォームされて日があまり経っていないようであり、綺麗である（ただ、宿泊した部屋は古い家屋特有の匂いがしたが）。そして、下手な旅館より部屋はずっと広い。また、名物の金めだいはかなり大きく、一匹を三人で分ける形になっているがそれでも量が多い。そして味は美味である。温泉は、浴槽はまめに掃除されていないかもしれないが（溜まってした湯の華と泥に混じった毛が散見された）、かけ流しの白濁の温泉につかることができる。

評価

• 総合4
• サービス4
• 立地5
• 部屋5
• 設備・アメニティ4
• 風呂3
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2017年10月