奥白根山、前白根山、五色山に登るベースとなる宿を探していたところ、「温泉百名山」著者の飯出敏夫氏がその本の中で推していたので、この旅館を選んだのですが、大正解でした。
最大の魅力は、乳白色で硫黄臭の強い熱い、源泉掛け流しの温泉。何キロも離れた中禅寺温泉や光徳温泉にもひかれている湯元温泉の泉源から、わずか数十メートルしか離れていないため、温泉の鮮度や香り、肌触りがちがいます。
三つある温泉（露天１、内湯２）がどれも貸し切り風呂で、一人ゆっくりできるのも最高。下山後、疲れた体を露天風呂で癒やしいると、ちょうど小雪が舞ってきて、風情がありました。
上記の山の登山口へも近いです。翌朝は雪の舞うなか、泉源のすぐ脇を起点として、刈込湖→涸湖→山王峠を経て光徳へぬける散策路を歩きました。
奥日光の最も奥に位置する湯元温泉には、食事をとれる店がなく、日帰り入浴で訪れた客は昼食をとれずお腹をすかして帰ることが多いようですが、この旅館は「ふく」という名前で昼だけ食堂としても営業しています。
食事も美味しく、部屋も清潔で、プラゴミ削減のため歯ブラシやカミソリなど樹脂でできたアメニティを部屋には置かず、どうしても必要な客にだけ提供する点もいいです。
また別の季節にも是非とも泊まりたいと思った、こぢんまりした素晴らしい宿でした。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地5
• 部屋5
• 設備・アメニティ4
• 風呂5
• 食事4

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人

宿泊年月

2023年11月