明治時代に、薬問屋から宿屋に転じて5代目のご主人は今年還暦。
雨の中を到着したら、ご夫婦とお母さんに息子さん、一家総出でお出迎え！恐縮してしまいました。

代々、曳山まつりの子供歌舞伎に出演しているそうで、昔の写真を見せて貰ったり、その時の様子の話を聞いたりと大いに盛り上がる。

50年前にNHKのドキュメンタリー番組「明日は君たちのもの」にも出演したそうですが、その時初めて、東京のホテルでナイフとフォークで洋食を食べた事の印象が、忘れられないと話されていた。

まあ、とにかく皆さんお話し好きで、笑顔の持てなしが素晴らしく、
建物は、年季が入っているけれど、風呂やトイレ洗面所はあたらしく、掃除が行き届いていて、すこぶる気持ちの良い一夜だった。

食事は、淡くなく濃くなく、甘くなく塩っぱくなく、出汁の効いた味。夕餉は小鉢に盛られた多品種の手作り料理。

小鮎の天ぷらは天然で、街の中の堀を群れをなして泳いでいるのが、肉眼ではっきり見えた！

琵琶マスの刺身は、臭いなくクセなく、あっさりした中にコクがある。

朝餉も淡味で出汁を効かせた、ひじきの炊きものは初めての味。
お母さん手製の山椒の実の佃煮でお茶漬けサラサラ。

全てにおいて満足の宿でした。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地5
• 部屋5
• 設備・アメニティ5
• 風呂5
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人

宿泊年月

2020年07月