女将さんやスタッフの方々は一生懸命で、心遣いも感じます。ただ、古い建物・設備ですので、ハード面では厳しいものがあります。トイレ前の部屋でしたので、部屋の前の廊下まで来ると、どうしてもトイレ臭がうっすら漂っていました。お風呂の清掃は行き届いているのでしょうが、錆などによる床や壁の変色が相当範囲に及んでおり、浴室内が暗いことも相俟って、私は「清潔さ」を感じられず、ゆったりした気分で温泉につかることはできませんでした。廊下は冷房が効いていないため、真夏でしたので、風呂から部屋へ戻るまでの間に吹き出した汗で浴衣は濡れました。また、アメニティの髭剃りは旅館にしては安物すぎます。これら諸点を認識したうえでの宿泊であれば、対応に温かさのある一生懸命の良いお宿だと思います。

なお、翌朝、合宿のような団体のジャージ姿の若者たちと一緒に並んで、バイキングになっていたサラダや漬物等を取って自席のお膳へ運ぶことを求められた朝食は想定外でした。「旅館」らしいゆったりとした雰囲気の中での朝食を期待していた私としては、残念でした。「民宿」に泊まったのだ、1人で宿泊して2食付で2万円を下回る価格なのだから望みすぎてはいけないなどと自分に言い聞かせ、食べ終えたような次第です。

どういったお客の宿泊を志向されるのか（団体なのか、個人なのか、併用なのか）、コンセプトを明確にされ、それに合わせた運営や設備環境を整えられた方が良いお宿では・・と思いながら、チェックアウトした次第です。
働かれている方が一生懸命なだけに、今のままでは、勿体ないお宿だと思います。辛口意見ですみません。

評価

• 総合3
• サービス4
• 立地4
• 部屋2
• 設備・アメニティ1
• 風呂2
• 食事2

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人

宿泊年月

2017年08月