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最上屋旅館<山形県酒田市>のクチコミ・お客さまの声
総合5
9月30日に4畳半2間の部屋に1泊させていただきました。岩手県から1人旅で参りました20代の男性です。部屋には、松に鶴亀をかたどった欄間、丸窓、飴色の木材を柔らかく照らす電球の灯りがなんとも趣があり、小さいながらもなかなか凝った造りに驚かされました。2間を仕切る襖は、普通のものに比べて一回り小さく、さすがに「にじり口」ほどではありませんが、茶室を思わせる造りでした。部屋からトイレまで、階段を昇り降りしなくてはなりませんが、却って運動と思えば特別苦に感じませんでした。夕食は、なすと帆立の煮物、小鉢(いくらの醤油漬け、食用菊、大根おろし)、香の物(胡瓜の辛子漬け、赤かぶ)、刺身(平目、帆立、しめさば)、豚肉のしゃぶしゃぶ、はたはたの焼き物(添え物にいちじくの甘露煮)、鯛のあらと豆腐のお吸い物、ご飯は酒田産こしひかりでした。どれも手のこもった美味しい品々でしたが、これはと思うメニューが3つありました。1つ目は「はたはた」で、はじけるような「ぶりこ」の舌触りと、香ばしくふっくらと焼けた身がいいお酒の友になりました。また、骨を取ってくれた奥さんの心遣いに改めて感謝申し上げます。2つ目はお吸い物で、料亭にもひけをとらない上品な味わいでした。3つ目はご飯で、うまみ、粘り気、甘み、硬さが程よく、お酒を飲んだあとの締めにとてもよいご飯でした。ビール大瓶が税込み500円と安かったです。朝食は、しじみと茗荷の味噌汁、塩ます、玉子焼き、海藻(恐らく、あらめ)の煮物、スナックえんどう、糀納豆、香の物(沢庵、梅干し、きゅうりのキューちゃんの様な漬物)、デザートの和梨でした。朝食もみな美味しくいただきましたが、特に玉子焼きが美味しかったです。塩ますの塩辛さを和らげる、しっとりとした甘みでした。帰り際に旦那さんとお話させていただきましたが、柔和で優しい方でした。次、酒田に参りましたら、是非泊まらさせて頂きます。
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誠に丁寧なご投稿を有難うございました。あまり褒められ過ぎて、すぐには返信出来ませんでした。ご利用の三階の部屋は大正15年築で、ほぼ当時のままに残してあります。さすがに窓だけはサッシに変えました。そしてエアコンを取り付けず、昔の暮らしぶりを体験して貰っています。尚、冬の暖房はガススト-ブとこたつになります。ここだけ別棟になっているので静かだったかと思います。食事の高い評価をいただきました。こんなに細かに全ての献立を書いていただいたのは初めてです。大衆宿ゆえ高級食材は使えませんが、米に拘り、地元の旬の食材に拘り、出来合いの食材は使いません。はたはた(鰰)は北日本海独特の魚で、尻尾を取ってひっぱると骨が簡単に抜けます。煮ても焼いても湯上げしても美味しい、鱗の無い魚です。 米は鳥海山の麓の農家から直接玄米(特別栽培米)で仕入れています。週単位にまめに精米し、鳥海の湧き水を汲んで来て、ガス釜で炊いています。自分が美味しいご飯を食べたいがために拘っています。冷たい水が入る田圃の米は美味しいのです。 尚、“食事とお酒からは利益は出なくてもいい”が当館の方針になります。身に余る高い評価を頂戴し、嬉し恥ずかしです。このご投稿を励みに今後も元気に営業して参ります。 館主兼番頭 佐藤
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9月30日に4畳半2間の部屋に1泊させていただきました。
岩手県から1人旅で参りました20代の男性です。
部屋には、松に鶴亀をかたどった欄間、丸窓、飴色の木材を柔らかく照らす電球の灯りがなんとも趣があり、小さいながらもなかなか凝った造りに驚かされました。
2間を仕切る襖は、普通のものに比べて一回り小さく、さすがに「にじり口」ほどではありませんが、茶室を思わせる造りでした。
部屋からトイレまで、階段を昇り降りしなくてはなりませんが、却って運動と思えば特別苦に感じませんでした。
夕食は、なすと帆立の煮物、小鉢(いくらの醤油漬け、食用菊、大根おろし)、香の物(胡瓜の辛子漬け、赤かぶ)、刺身(平目、帆立、しめさば)、豚肉のしゃぶしゃぶ、はたはたの焼き物(添え物にいちじくの甘露煮)、鯛のあらと豆腐のお吸い物、ご飯は酒田産こしひかりでした。
どれも手のこもった美味しい品々でしたが、これはと思うメニューが3つありました。
1つ目は「はたはた」で、はじけるような「ぶりこ」の舌触りと、香ばしくふっくらと焼けた身がいいお酒の友になりました。
また、骨を取ってくれた奥さんの心遣いに改めて感謝申し上げます。
2つ目はお吸い物で、料亭にもひけをとらない上品な味わいでした。
3つ目はご飯で、うまみ、粘り気、甘み、硬さが程よく、お酒を飲んだあとの締めにとてもよいご飯でした。
ビール大瓶が税込み500円と安かったです。
朝食は、しじみと茗荷の味噌汁、塩ます、玉子焼き、海藻(恐らく、あらめ)の煮物、スナックえんどう、糀納豆、香の物(沢庵、梅干し、きゅうりのキューちゃんの様な漬物)、デザートの和梨でした。
朝食もみな美味しくいただきましたが、特に玉子焼きが美味しかったです。
塩ますの塩辛さを和らげる、しっとりとした甘みでした。
帰り際に旦那さんとお話させていただきましたが、柔和で優しい方でした。
次、酒田に参りましたら、是非泊まらさせて頂きます。
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誠に丁寧なご投稿を有難うございました。あまり褒められ過ぎて、すぐには返信出来ませんでした。
ご利用の三階の部屋は大正15年築で、ほぼ当時のままに残してあります。さすがに窓だけはサッシに変えました。そしてエアコンを取り付けず、昔の暮らしぶりを体験して貰っています。尚、冬の暖房はガススト-ブとこたつになります。ここだけ別棟になっているので静かだったかと思います。
食事の高い評価をいただきました。こんなに細かに全ての献立を書いていただいたのは初めてです。
大衆宿ゆえ高級食材は使えませんが、米に拘り、地元の旬の食材に拘り、出来合いの食材は使いません。
はたはた(鰰)は北日本海独特の魚で、尻尾を取ってひっぱると骨が簡単に抜けます。煮ても焼いても湯上げしても美味しい、鱗の無い魚です。
米は鳥海山の麓の農家から直接玄米(特別栽培米)で仕入れています。週単位にまめに精米し、鳥海の湧き水を汲んで来て、ガス釜で炊いています。自分が美味しいご飯を食べたいがために拘っています。冷たい水が入る田圃の米は美味しいのです。
尚、“食事とお酒からは利益は出なくてもいい”が当館の方針になります。
身に余る高い評価を頂戴し、嬉し恥ずかしです。
このご投稿を励みに今後も元気に営業して参ります。 館主兼番頭 佐藤