2002年8月5日、家族5人で宿泊しました。

イタリアンレストラン　カーロ・エ・カーラは、久々の二重丸でした。本場のイタリア料理がどうなのかは、よく知りませんが、
パンの風味、香草の使い方、ビネガーの塩梅、コーヒーの入れ方、食材の質など丁寧で手抜きのないシェフのポリシーのようなものが伝わってきます。セミオープンキッチンで料理人のお仕事が、
カウンター越しに見えるのもちょっと珍しい風景でした。

ホテルの建物は、運河をアーチ状にまたぐように設計されており、ネッカー川にかかるハイデルベルグの橋を連想すると言ったら少しオーバーですが、暖色系の中間色でまとめてありリゾートホテルの雰囲気を効果的に演出していました。
ただ、運河を挟んで建物を耐力壁の無い基礎で支えているのが、
伏流水の影響など建築学的に大丈夫かなと観察していると、
案の定、一基の基礎に強烈なクラックとその延長の建物に、
外壁から内壁まで貫通するクラックを発見、かなりひずみが
発生しているのでは?　
阪神大震災を持ちこたえた神戸のポートピアホテルと比べと、
将来発生が危惧されている東南海地震に耐えられるのかなと、
余計な心配をしました。

お部屋の設計(バルコニー付のお部屋に限ってのお話)も、
ゆったりとしていてベッドのスプリングも程よい硬さ、
浴室も洗い場付の日本人にはほっとする設計で、ヨットハーバーを大きな窓から眺められ開放感たっぷりでした。
ただ(またまた)、浴室の磨き上げが十分でなく、バスタブの内側に垢が残っていたのには大変がっかり。お部屋全体のクリーニングももうひとつ。到着時の歓迎もほとんどお愛想なし。車を駐車場に回すのもセルフサービス。

マリーナシティ自体は、一泊して観光する価値があるかどうか個人の意見の分かれるところでしょう。