寒波到来のお正月三が日に利用致しました。
富山との県境の国道沿いですのでスムーズに到着しました。悪天候のため予定の到着時間が過ぎてしまいましたが。
建物は確かに年季が入っておりますが、他の方も書かれていたように隅々まで清潔に手入れをされており、壁紙もおそらくコマメに貼り直されているような印象を受けました。中でも一番好印象だったのが部屋の畳で、鮮度の良いいぐさの強い香りに感動しました。宿によってはいつ畳替えするのか！というな部屋や、一見新しげな畳なのに良く見たらペンキで塗ってあったり、そうでなくとも人造畳が多く使われるところもありましたが、昔ながらのいぐさの畳を張り替えられるところにこの宿の拘り・生真面目さが窺われます。
昔ながら、といえば館内もかなりレトロ（レトロ調、ではなく）です。自分が小さい頃に宿泊したホテルそのまんまのイメージで、まさか子供たちに昔のホテルの雰囲気を体感させることができるとは思いませんでした。この佇まいは歴史の賜物であり、これこそがこの宿の魅力だと思います。
食事は魚介類で構成されており、正月だと仕入れも難儀すると思われる中、富山で言うところの「キトキト」な素材で量もしっかりしたものでした。地酒5種試し飲み(1,300円)がまた料理に合うのです。それから、卵アレルギーのある子供に合わせて調理も個別に用意していただき有難かったです。
お風呂は大きなガラスで見晴らしが良く、当初は吹雪のせいで何も見えず展望風呂の恩恵を受けられませんでしたが、朝風呂に入ったときには一瞬晴れ間が広がり、荒々しい日本海の波打つ様を堪能することができました。
ただ、悪い点もあります。カメムシ．．．おそらく部屋の照明の中に基地があるっぽいです。少なくとも5匹は出てきました。冬場は密室状態ですから外部から部屋に進入はできないはずです。配備されているクラフトテープでは粘着力不足ですので、ガムテープにしてほしいです。また、家族風呂（「使用中」の札があると尚良し）にある洗面所の蛇口から、最初に赤茶色の水が出てきました。あまり使わない蛇口とは思うのですが、それでも毎日水を出す点検をすべきです。
以上、思いつく限りの良いこと・悪いことを書いてみました。おしゃれな宿とは対極にあるかもしれませんが、古きよき【ニッポンの宿】です。一度は宿泊すべき宿だと思います。

評価

• 総合5
• サービス4
• 立地5
• 部屋3
• 設備・アメニティ5
• 風呂5
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2015年01月