一生に一回のお嬢様の晴れの成人式の日に当ホテルにお泊りいただきましたのに、大変ご不快な思いをおかけいたしましたことをこの場を借りて衷心よりお詫び申しあげます。誠に申し訳ございませんでした。ベルガールの対応につきましては、お客様の会話を聞き取る注意深さ（チェックアウトはしていないのですがとわざわざおっしゃって下さっている）の欠如から、記念写真を撮る一瞬の間もお荷物を預からないという頑迷な行為につながりました。万が一ご宿泊のお客様であるという情報を読みとれない失敗を犯したとしても、その冷たい断り方をされた時のお客様の表情を拝見すればもしかして外来の成人式の方ではなくご宿泊のお客様なのでは？という歯止めがきいてすぐ前言を撤回し訂正することができたかもしれません。そのいずれもできなかったのは、ホテルマンに必須の観察力や想像力、思いやりの欠如が顕著で、本当にお恥ずかしい限りでございます。お客様が記念の日にどんな悲しい情けない気持でホテルからお帰りいただいたかと思うと本当に心が痛みます。その後のドアマンのお声がお客様のお心に届かなかったことも当然のことだと思います。二度と行きませんとお書きのお客様のお気持を私共スタッフは全員で受け止め、共有し戒めのお声とさせていただきます。また今後の従業員教育は、逆の立場に立った時に自分ならどうされたら嬉しいか、などの細かい点の指導はもちろん、お客様の表情をよく拝見し会話を注意深く聞きとり想像力をもってその一歩先を読む接客に到達できるよう、初心にかえっての教育指導を徹底して参ります。お客様のお怒りが容易に解けるとはもちろん思っておりませんが、何卒私共に挽回のチャンスをいただけませんでしょうか？この欄は匿名でございますので、私共からのご連絡はかないませんが、何卒もう一度ご来館いただきたいと思っております。お食事やご宿泊の何かの機会で挽回させていただければこれ以上の幸いはございません。ホテルのフロント係の森、もしくはロビーサービス係の中舎（なかや）までご連絡ください。この文章で私共の謝罪の気持が少しだけでも届きますように願いをこめつつ、区切りとさせていただきます。宿泊フロント　森・ロビーサービス　中舎