このたびは遠方より雨の中、当館へお越しいただきまして誠にありがとうございました。

　この宿を始める時、雨の日や雪の日、風が強い日や蒸し暑い時にでもゲストの方に来て良かったと思っていただけるような施設、コンテンツ、サービス、おもてなし等々、自分たちに何ができるだろうかと問い、そしてそれは今でも試行錯誤の毎日ですが、たくさんの嬉しいコメントをいただきましてとても励まされる思いです、ありがとうございます。日常とは異なる山の世界で少し心と身体を休め、普段あまり考えないようなことや忘れていたことを話したり想像したりするようなゆるやかなひとときを過ごす場でありたい、と思っております。牧草が広がる壮大な由布岳の山麓やクヌギの深い森、鳥や野生動物の鳴き声、焚き火の炎のゆらめきや香り、星屑の夜空が何かを誘発してくれるような気がします。

　そしてお食事や焚き火、山小屋のようなティピーテントもお愉しみいただきましてありがとうございます。今度は爽快な青空に白い雲のかかった夏の由布岳や秋の月夜の晩、１１月の早朝の朝霧、真冬の部屋に広がる暖炉の温もりも是非ご堪能いただきたいので、またの機会にお会いできる日を楽しみにいたしております。改めましてこのたびの御宿泊に心より感謝申し上げます。