こじんまりと良くまとまったバランスのよい宿。
コストに見合った宿だった。

外観はサイディング貼りでややチープ。中はきちんとフルリノベートされていて
新築の宿と遜色ない。
内装に豪華さはなく、全体があっさりまとめられ、中途半端な大正モダンを
テーマとしながら、あれこれ置かずにごちゃごちゃ感がないのがよい。
設備も割り切った感じ。旅館と言うより研修施設のような雰囲気。
リゾートとか旅館の情緒感は切り捨てられている。

風呂は狭めで男性露天がないのは残念だが、10部屋なら妥当な広さか。
入ったときは誰もいなかったのでのんびり出来た。
泉質も含め特筆する感じはないが新しく清潔感は高い。

料理は朝夕とも素晴らしい。
最初のカゴ盛りの大盛りサラダがおいしく、インパクトがある。
そのサラダの中の冷凍アスパラや、旬をハズしたパッサパサの冷凍鮎など
残念なものもあったが、お刺身やしゃぶしゃぶ肉も上質で、お椀などもおいしく
全体にていねいに作られていた。
どの皿にも野菜がふんだんに使われヘルシー感が強くてよい。
若干供されるスピードが速く、皿が並んでしまう場面が多かった。
野菜のおかげかボリュームはたっぷりでご飯までたどり着かなかった。
女子旅に推すにはデザートがちょっと残念かな。
朝も最初の牛乳からの流れもよく、どのおかずもそつなくおいしく、ご飯が
進むよい朝ご飯でした。

サービスは標準的だが、和室で布団を敷いてくれないのは休日を楽しみたい
旅行者としてはどうかと思う。
結局電話してお願いしたら敷いてくれた。夕食で満足したところで自分で布団を
敷くのは興ざめして結構つらい。
和室は数部屋しかないのだから、大したコストダウンにもならないのに満足度は
ガクッと下がる。
だったら全室ベッドにしてほしい。再考された方が良いかと。

建物が軽量鉄骨なのか軽い作りなので隣の声や振動が響く。
たまたまとなりが子連れでドタバタ足音がすさまじく、夜や朝6時前から
ほんとうにうるさい。親のマナーの低さに閉口した。

宿自体に見所はないので、よい食事を頂いて不満なく泊まって帰る感じ。
まさに伊豆の真奈亭のディフュージョンなのだろう。

評価

• 総合4
• サービス4
• 立地4
• 部屋3
• 設備・アメニティ4
• 風呂3
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

恋人

宿泊年月

2018年09月