1年ぶり3回目の宿泊です。温泉露天風呂付きで純和食ではない洋室志向ですので、系列の富岳群青やフレンチオーベルジュではヒラマツに行くことが多いのでそのレベルとの比較も含めてのコメントです。
設備、備品は最高級で、富岳群青より少し上位の位置付けかと思います。ヘアアイロンがなくなったのは残念。家具調度と装飾はヒラマツの方が見た目豪華ですが、好みの問題で充分です。ただベッドのマットレスはあまり高級感がなく硬めに感じました。もう少し厚みがあるほうが好みですのでヒラマツのレガリアの方が快適でした。
食事は、夕食に刺身が出ない、ご飯ものがない、と少しフレンチ色が強くなったようで、当方の好みとしては大歓迎です。和食懐石の高級宿ならばいくらでもありますので。食事で比較すれば、さすがにヒラマツは接客は質量ともに圧倒的ですが、これはヒラマツの食事は完全にレストランでの飲食の体制であり、繭二梁は個室でプライベートに楽しむ前提という違いです。味ということでは、どちらも秀逸ですが、ヒラマツの方が凝りに凝った料理、繭二梁は厳選素材をベースに凝ったソースと、全体の流れにそって温冷、食感、彩を上手く配置した自然なコースと、これも優劣ではなく好みかと思います。
温泉と景観は、富岳群青が一番と思います。富士山を眺めながらの露天風呂は最高です。ほぼ人目が気にならないロケーションも解放感抜群です。繭二梁は堂ヶ島の夕日がきれいですが、道路が近くて露天風呂では視線が気になるのはちょっと残念です。ヒラマツ（仙石原の）は風呂が室内なのと西伊豆の二つに比べると景観が落ちると言わざるを得ません。首都圏からのアクセスでは、繭二梁が一番遠くて、富岳群青から車で20分くらいでしょうか。この点で横に並べて選ぶ時に富岳群青を選び勝ちでした。
結論ですが、繭二梁はプライベート感を大切に、お籠りで美味しい食事と温泉を楽しむにはこの上なく最適な宿です。ちょっと地味で目立たない印象ですが、間違いなく一級品で、最近は料金も下がっていておすすめです。静かな西伊豆でゆっくり過ごせる希少な宿で、サービスを落とさずに頑張っていてエールを送りたくなります。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地4
• 部屋5
• 設備・アメニティ5
• 風呂5
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2022年07月