【ラウンジ】
館内ではじめに目につくボタニカルガーデン調の空間。雰囲気は良いが、使い勝手が悪い。手持ち無沙汰のスタッフと客が居心地悪く同居する極めて気まずいスペース。1月の寒空をバス停から歩いてきて凍える客に供される、小さいコップ1/3以下の味付きの水。ウェルカムドリンクと称し、茶菓子の一つも最後まで出てこなかった。3万以上の宿泊費を払いながら、ラウンジでフリードリンクや軽食を振る舞われなかった施設はこれが初めて。

【部屋】
意味のないインテリアが散見され、殊更モデルルーム感を助長。後述するルームサービスは、小さなサイドテーブルで食べる羽目になった。また、部屋に通されて早々、係が些末な説明に長広舌を振るって、終いにはホテルグループ会員の勧誘まで受けたが、その間、茶や菓子を出してもらえるでもなく、極めて不快な時間であった。

【食事】
夕食を抜きで外食したいが、周りに飲食店がない。渋々ルームサービスをお願いした。提供された天丼は、スーパーの弁当並みの味だった。衣はベチャベチャ、白身魚と名のついたイカ。お値段2600円。意地でベチョベチョの衣をまとった具とご飯を腹におさめたが、食べきることは出来ず、半分残した。夜になってお腹が空こうとも、ラウンジで軽食やお菓子の提供といった気の利いたサービスは無い。ひもじさを抱えながら館内を彷徨い、普段では絶対に買わないようなチープな焼き菓子を売店で買った。同じことを考える人が多いのか、売れて最後の一つだった。高級ホテルと最も縁遠い、ひもじさと空虚さを感じた（再び空腹を感じるのを恐れ、また、やることも無い為、９時には就寝）。レビューでは食事が絶賛されていたが、朝食を食べた私達の感想は、下の上くらいが妥当。また、朝から生卵を勧められてお断りしたら、アレルギーですか？苦手なだけですか？と追撃を受けた。

【サービス】
風呂場付近の廊下で、風呂上がりのアイスを見ていたところ、後ろから「良いですか？」の一言。振り向けば、どけ、と言わんばかりのスタッフ１名と、その後ろにアヒルの子供のごとく連なった研修員達。ぎょっとして、道を譲ると、我が物顔で先のスタッフルームに消えていった。休暇で高い金払って非日常を体験しにきているのに、見栄えの悪い裏方事情など、決して見聞きしたいものではない。客のいないところでやれ、の一言に尽きる。

評価

• 総合1
• サービス1
• 立地1
• 部屋1
• 設備・アメニティ1
• 風呂2
• 食事1

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2020年01月