1924（大正13）年の建築で、港湾労働者のための病院だったという「小樽花園クリニック」の建物を使ったゲストハウス。歴史の街・小樽を感じるうえでは最高の宿泊場所だと思いました。

これまで小樽の色々なホテルに泊まったなかでは、もっとも小樽らしさを感じた宿泊施設で、建設100年近い建物を守り抜き、誰もが安価で泊まれるようにした小樽の街の奥深さを感じずにはいられません。テレビドラマのロケ地にもなったそうですね。

アクセスの際は、冬で坂の多い街ということもあって、南小樽駅からは徒歩で10分以上かかりました。小樽駅からタクシーに乗ったらワンメーターの距離だったので、こちらのほうが楽だったと思います。リトルバレルの名はまだ新しいために知られていないらしく、タクシーの運転手さんは「ああ、花園病院ですね」とおっしゃっていました。

施設自体は、どうしても古い建物で厳冬の時期だったので、若干館内は寒かったのですが、これも歴史を感じさせますし、内部も部屋もおしゃれにリノベーションしながら、廊下やドアなどに昔の病院時代の面影を残していて素敵です。部屋の二段ベッドも子どもが喜んでいました。

コンビニも目の前にあり、すぐ近くには日帰り温泉（神佛湯温泉というこちらも歴史深い温泉）や生協のスーパー、徒歩圏内に小樽随一の繁華街・花園や観光地のオルゴール館などがあり、小樽観光の拠点としても最高ではないでしょうか。

ただ、建物自体を説明する表示などはなく、建物の価値が分かりづらいので、多くを占める海外観光客のためにも、英語や中国語を含めた情報発信を願いたいところです。

これからも末永く国内外の訪問客に親しまれてほしいゲストハウスだと感じさせられました。

評価

• 総合4
• サービス4
• 立地5
• 部屋4
• 設備・アメニティ4
• 風呂3
• 食事3

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2019年12月