別府駅の駅からぶらぶら歩いて、木造3階建ての風情ある旅館「喜加久（きかく）」を見た時は、
初めて泊まるのにどこか懐かしさがこみあげてきて感動しました。
創業は昭和24年だそうですが、お若いご主人と女将さんでした。
とても親切・丁寧に対応してくださり、ゆっくりくつろぐことが出来ました。
どこかに置き忘れた日本の風情が漂う佇まいと古き良き日本の雰囲気を堪能いたしました。
お部屋は、昔の日本で一般的だった畳敷と絞り丸太が備わった床の間で実家に帰ったような純和風でした。
お風呂は別府温泉がコンコンと湧いており、お湯を使っても使っても満たされる贅沢な時間を過ごせました。
濃度の濃い温泉は、とても特徴があり草津か別府か霧島かと比較を楽しみながら入浴することができました。
（この後、道後に行ったのですがさらっとした無色無臭でそれほどインパクトは無かったので、
別府温泉は偉大だなと改めて感じています。）
朝食もとても美味しくて、久しぶりに食いしん坊になりご飯をお替りしました。
別府から八幡浜に船で渡ると伝えると、とても親切に別府港行きのバス停や時間を教えていただき
大変ありがとうございました。
今度別府に来るときもこちらの宿を是非利用したいと思いました。
個人的な思いとして大変恐縮ですが、この宿に宿泊される方には古き良き日本の雰囲気を大切にしていただける方に
使っていただければと存じます。
最後に、
私が小学生の頃、家族で別府に来た時のアーケード街は、大勢の浴衣姿の観光客で溢れかえってとても賑やかだったのですが、今回訪れた際に見た裏通りに往時の賑わいはなく、シャッターが閉まったお店が多く閑散とした通りになっています。
そんな中、目先の利益だけでは温泉宿を営むことは出来ないと思います。
温泉と共に生きてきた旅館の歴史を、これからも大切にして旅人を支え続けていただけたらと思います。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地5
• 部屋5
• 設備・アメニティ5
• 風呂5
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人

宿泊年月

2019年08月