露天風呂の壁の高さは開放感とプライベート感の板挟みになるデリケートな問題で、我々宿泊業の人間は常に知恵を振り絞っています。開業時も他のお部屋のお風呂が万が一にも見えないかどうか入念にチェックし、壁の高さもセンチメートル単位で造り変えたりもしました。ひすいのお部屋も、よほど無茶なやり方でなければ覗かれることはありませんのでご安心頂ければと思います。

とはいえ、繊細な心をお持ちのお客様が気にされることもあるのは理解致しました。どうしても気になるのであれば、山の中の静かな温泉旅館よりも都会の素敵な高級ホテルのスイートルームをおすすめします。

いろいろな価値観のお客様が居られることがわかったのは私にとって改めて勉強になりました。全てのお客様が大満足できる宿を作るのは難しくはありますが、いわゆる「ミスマッチ」が起こらないように情報発信の仕方や料金設定を見直すのは経営者としての重要な仕事であるということを再認識いたしました。日々研鑽し、よりよい宿づくりに挑戦していきたいと思います。この度はご宿泊いただきありがとうございました。

インターヒル　翼　湯布院　オーナー

※蛇足ですが、ひすいに限らずこの季節に露天風呂の外で深夜から明け方にかけて物音がした場合は「鹿」の可能性が高いです。