フロント・食堂の従業員の応対は実にきちんとしています。不快に感じることはありません。タオル(大小)・浴衣も用意されています。11月1日宿泊でしたが、室温はやや高め、エアコンの調節装置は見当たりませんでした。
　食事は学生食堂あるいは修学旅行の料理を思い浮かべれば、当たらずといえども遠からずでしょう。しかし決してまずくありませんし、毎日日替わり、ご飯・味噌汁おかわり自由は魅力です。ホテル周辺にも飲食店はいくつかあります。
　施設は清潔ですがやや老朽化が目立ちます。実用的には十分ですが、風情には欠けます。友人・夫婦で泊まるならともかく、恋人と泊まるのは考え物です。駅から至近距離だけに、新幹線の音は防音し切れてはいません。僕は平気でしたが、繊細な人には不快かもしれません。
　大浴場(男性専用)は清潔で気持ちいいのですが、バー・スナックと同じフロアにあり非宿泊者の出入りもあるところなので、着替えを抱えて浴衣で歩くのが恥ずかしいです。あのたたずまいはちょっと独特で、説明しにくいものがあります。ただし大浴場は宿泊者のみに鍵が渡される施錠式なので、防犯上の問題はありません。各室のユニットバスはビジネスホテルの標準に達しています。
　新幹線利用者には至便な位置にありますが、一方通行の多い区画なので、自動車利用者にはやや不便です。ホテルに面した路地が狭く一時駐車をしにくい上に、契約駐車場も徒歩2・3分と少し離れているので、自動車からの多めの荷物の積み下ろしを必要とする人は、手早く作業ができるよう荷物をまとめておくなどの対策が必要です。
　総じて言えば決してエグゼクティブではありませんが、僕のような学生気分を引きずる男性が宿泊するには十分すぎるホテルです。明石へ行くことが再びあればまた宿泊すると思います。