宿の外観は日田の町並みに溶け込む白壁を纏っていますが，部屋と1Fのビストロ・カフェは，徹頭徹尾ヨーロピアン・アンティークの世界です。日田にはありますが，温泉街とか小京都とは一旦頭を切り替えて，特別な非日常，リヒトの世界を堪能するつもりで利用されるのがよいかと思います。

宿泊の部屋は3タイプありますが，今回はカントリーをセレクト。部屋は2Fですが天井ぶち抜きで広い空間を作るのと同時に，日本家屋の太い梁がカントリー調のしつらえとマッチし，落ち着いたライティングと相まって統一感のある雰囲気を醸し出しています。ソファとテーブル＆チェアを置いても余りある広々とした室内はゆったりくつろげるスペースになっています。

夕食は，フレンチのコース。こだわりの地元食材や時間をかけて凝った調理は，どれも美味しく，見た目にも鮮やかでスペシャル感満点です。
特筆すべきは，お酒のラインナップ。マスターのうんちくの詰まったワインリストは，近くの人ならこれだけで訪れる価値があるのではないかと，羨ましい限り。食事の後に，スコッチをリクエストしましたが，こちらもマスターのセレクトしたシングルモルトが揃っていて大満足。おつまみも凝っていて，夜の更けるのを忘れてお酒を楽しむことができます。

朝食は，ガレットをメインにしたフレンチスタイル。ガレットは見た目が大きくて圧倒されますが，美味しいのと蕎麦生地がいい具合に薄くて，あっさり平らげることができました。

夕食と朝食の後には，こだわりのコーヒーが出されますが，特に水出しのダッチコーヒーはお勧め。アンティークの雰囲気作りに一役買っている巨大な水出しタワーから抽出されるコーヒーは，濃厚なのになめらか。上等なカップに入って出され，スペシャル感満点なのにお値段はスタンダードと，都会では考えられないコスパです。ご近所ならちょっと特別なカフェとして訪れるのにもお勧め。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地4
• 部屋5
• 設備・アメニティ5
• 風呂3
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人

宿泊年月

2024年03月