雨霧に煙る湯谷温泉の風情はたいへん良いものでした。部屋からの眺めも落葉の湯（露天風呂）からの風情も良かったです。新緑と渓流を背景に、水滴が木々の間から落ちて湯面で跳ねるのを眺められて、たいへん良い露店風呂でした。
　川音もありましたが、私は気になりませんでした。
　残念なのは、期待していた山菜も川魚料理がなく（ボタン鍋はありましたが地のものとは違うような）、朝も赤みそでなく京都の味付けのような気がしました。関西出身の料理人ではないかと思います。
　勝手に、地元に近い料理が出るだろうと思っていたのが間違いですが、現在の食傾向は地産地消であり、ビジネス以外の旅行の楽しみの半分は「その地の食」と思っています。
　部屋はレトロな感じで、かっては湯治の宿だったような風情で、ものすごく変わった構成の風呂場やトイレ、そして意味不明の空間やうぐいす張りもどきもあって、ロビーとのギャップがあって面白いです。設備の良さを期待すべきではないでしょう。
　接客は良くサービースのコーヒーも美味しくて満点です。
　料理にさえ地域と季節感が加味されれば、飯田線の旅のつなぎの宿泊場所として再度利用したいと思います。

評価

• 総合3
• サービス4
• 立地5
• 部屋3
• 設備・アメニティ3
• 風呂4
• 食事2

宿泊年月

2009年05月