全体としては、まあ可とすべきかもしれないが・・・。
ただ、世評の良い「大正屋」という宿のクチコミをはじめとした対外的評価と僕の感じた現実には若干のギャップがあったことは事実。それで今回の宿泊については全体評価を３☆とした。
まず、車で到着後、旅館の男性スタッフのお出迎え。人が降り荷物を降ろすと車は旅館スタッフがバレーパーキングで移動してくれる。これは温泉旅館らしからぬと言えば失礼かもしれないが、なかなかにホスピタリティに溢れた対応ぶり。
到着と宿泊者名を告げると美しいロビーを通り抜けてそのままにエレベーターで本館の居室に通された。
しかし、この居室が昭和の時代とかつての団体旅行感をひしひしと感じさせるコンクリートでできた狭小空間。
京間で約１０畳ほどの空間に何故か一段掘り下げられた掘りごたつ状の空間があり、そこにテーブルセットが設置されている。そこに降りようとすると妙に深いことから、足を掬われそうになる。お年寄りには少々危険かもしれない。
床の間の美人画の掛け軸は妙な具合にそっくり返っているし、部屋は閉塞感を感じる程に狭いし、ベーシックとは言え必ずしも料金（２名で¥４２，０００程度）に見合った部屋とは思えなかった。
しかし、僕らの部屋を担当してくれた仲居の「みよこさん」のおもてなしはホスピタリティに溢れており、細々とお世話をして貰い感謝している。この点については５☆を差し上げて差し支えない。このおもてなしの心こそが「大正屋」の本質なのだろう。ここは高く評価して差し支え無く、従業員全般にこの心を感じた。
今回はまずベーシックを確かめてみたくて試泊してみたが、確かに本館客室のハードについてはかなり問題がある。先述のとおり部屋の設え、備品のシャビーさやコストパフォーマンスに難点を感じたから。
附記：朝食は会場食。ゆったりとした空間で名物温泉湯豆腐がメイン。あぁそれと、これは特筆すべきことが一つ。夕食、朝食に提供された、嬉野特産の棚田米を使った「ごはん」は大変美味しかった。また、この「ごはん」で作った「茶がゆ」も。

評価

• 総合3
• サービス5
• 立地4
• 部屋2
• 設備・アメニティ2
• 風呂4
• 食事3

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2016年02月