あちこちにホテル開業５５周年の掲示があった。
当時は高層ビルだったそうだけど、現在は周囲の高層ビルに囲まれている。しかし道幅が広く高層ビルばかりではないため、いくらか窓外の視界は確保されている。駅側は鉄道ファンにとり垂涎の部屋だろう。
質実剛健な気風の土地柄もあり、建物は堅固で大幅改装は難しそうで、浴槽は今の基準からするくと狭くて、ビジネスホテルとあまり変わらない。とはいえ水回りやテーブル回りやTVなどは更新されており快適に過ごしやすく、創業と同じかそれ以上の世代にとっては郷愁をそそる高級ホテルの造りである。
壁紙やカーペットが剥がれたり薄汚れていないから、メンテはしっかりされている。
観光で名古屋滞在期間は短いだろうから、夕食の名古屋めしプランはホテルにしては価格もリーズナブルで、こちらを利用すると一通り名物を食すことができる。単品それぞれの名店を回るよりも安上がり。夕食無しプランでも、部屋に利用案内にあるくらいだから、内線電話で問い合わせできるだろう。６千円少々。味はホテルらしく、上品すぎるきらいもあるけれど、うまい。各種名物にひつまぶしときしめんとくれば、とんでもない量と想像するかもしれないが、会席の締めの飯と汁物がそれらになっているだけで、プラン全体が１人前の食事の量に収められているから、あまり心配をする必要はない。
朝食ビュッフェは展望階レストラン。食材を置いてある場所から席には、２段ほどやや大きめの段を上下せねばならず、スタッフも手助けをしないようだから、お年寄りやあまり体力に自信のない人は、同行者に食材を取ってきてもらうなどする必要があるだろう。手すりに掴まり片手でトレーを持っての上り下りがどれほど困難か、ホテル側は考える必要がある。足下や腕力に不安のある人は、朝食無しプランを選択し、エレベータ直結の地下街で、名古屋名物モーニングを体験した方がいいだろう。
なおホテル専用エレベータ３階は、名古屋バスターミナルに直結しており、長距離バス移動を考えている人には非常に便利である。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地5
• 部屋4
• 設備・アメニティ4
• 風呂4
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人

宿泊年月

2022年11月