いつも快適な時間を過ごすことができ、大変満足しております。
　今回は当初予定されていたものより大きめの部屋を用意していただいたこともあって、あらためて室内の「空気」の快適さを感じました。特に、お部屋に「臭い」がないことは大変嬉しかったです。たばこはもちろん、カビなど経年変化によるさまざまな臭い、さらにはトイレの臭いまで。
　ただ、ホテルの前に到着しても誰も出てこない、そこでロビーまでわざわざ入っていって、いかにも経験不足そうなベルボーイが一人であたふたと客に対応しているのをじっと待っている私を見ても、暇にしているフロント係は見て見ぬふりをしている。荷物が多いので、ほんとはベルボーイに部屋まで運んで欲しいのだが、その代わり台車を貸してくれと言ったら、最初は渋って見せたり。。。午後3時近くのロビーに未経験のベルボーイ一人だけという有様はあまりにもお粗末でした。一方、朝食でフィガロに行ったら、男性のショップマネージャークラスの人が二人も入り口にいて、気配り目線で挨拶をしておられるのが、なんだかとってもアンバランスに感じました。
　その朝食、特にコーヒー、どこにでもあるコーヒーマシンを使っておられるようですが、豆については再考願いたいです。香りもコクもないので、朝のスタートを切るには拍子抜けしてしまいます。いまどき、古き良きアメリカン・コーヒーでもないと思います。シアトル系でもヨーロピアンでもいいですから、しっかりとした豆をちゃんと焙煎して、保存にも気をつけた新鮮なものを使って欲しいです。パリのカフェのように立ち上るようなコーヒーの香りが充ち満ちた雰囲気は、なによりホテルの品格を高めてくれるのではと思うのですが。
　結局、コーヒーがまずいと、この程度の「五感」に対する配慮のホテルなら、きっとレストランで食事をしても、香りやコクのあるワインには巡り会えない(値段は別ですが）置いてないのだろうという「先入観」に連動してしまいます。
　空調があれだけ質が高くて「五感」に優しいホテルなのに、「人」と「コーヒー」はちょっと残念でした。次回の滞在を楽しみにしております。