朴ノ木平スキー場でスキーを楽しんだ後、１泊でお邪魔しました。場所は平湯温泉街の中心部、大きな土産物屋さんの斜め向かいに有ります。旅館前の駐車場から見ると、３階建ての単純な建物に見えますが、中に入るとくねくねと廊下を進み複雑な構造となっていて、突き当りに宿泊した別館の客室に昇る階段が有ります。利用した客室には洗浄トイレ、洗面がありましたが、本館客室はどちらも共同のようです。お風呂は別館に貸切風呂２カ所、本館に男女別浴場１カ所があり、どのお風呂も大きさは同じようなもので、３人サイズの内湯に２人サイズの露天という感じ。貸し切りは入り口の掛札が「使用可」になっていれば、自由に入れるスタイルです。脱衣場や洗面台が貸し切りの方が（男湯より）ゆったりしているので、空いていれば貸し切りの方がくつろげると思います。ただ、２種の源泉のうち硫黄を含む「家上の湯」は、男女別の露天でしか味わうことが出来ませんので、１度は入るべきかと思います。さて宿自慢の料理ですが、我々がいただいたスタンダード「栄太郎物語」は、名物の馬刺しに始まり、椀物、焼き物、小鍋と続き、揚げ物、メインの飛騨牛朴葉焼きが配膳される頃には、すでに腹８分目を通り越し、最後の牛釜飯は途中でギブアップ。山菜の小鉢や土瓶蒸し、デザートに至るまで、すべてにひと手間掛けた品々は、流石料理人の宿だけ有り、お酒がどんどん進みます。朝食はこれまた手間のかかったミニコース。頭からかじれるニジマスの一夜干しは絶品です。建物が木造の為、隣室や浴場の物音が結構聞こえる事と、備え付けの浴衣が少し汚れていた点がマイナスでしたが、料理人が手間暇かけた美味しい料理と、平湯の２種の源泉かけ流しの湯がリーズナブルに楽しめるこちらのお宿は、また再訪したい旅館のひとつに加わりました。お世話になりありがとうございました。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地5
• 部屋4
• 設備・アメニティ4
• 風呂5
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2022年01月