民宿は、どんなに取り繕っても宿の人柄が露呈するものだと思っています。こちらは、昼は土産物店、夜は民宿と、朝から晩までさぞかしお忙しいでしょうに、ご主人はじめご家族のみなさんがいつも変わらずにこやかな態度で接してくださったのが印象的でした。
仕事が長引き、到着時間が予定よりかなり遅くなってしまったにもかかわらず、嫌な顔ひとつせず食事の用意をしていただき、疲れが吹き飛ぶ思いでした。食事は他の利用者が書かれているとおり飛鳥鍋でした。牛乳ベースなのにまったくしつこさがなく、あっさりとしていてとてもおいしかったです。野菜が多かったこともあって、しっかり最後の雑炊までいただきました。雑炊に使われる卵は烏骨鶏のものだそうで、ひときわ味が濃いように感じましたよ。
部屋自体は、民宿ということもありごくごくシンプルです。私は一人だったこともあり、ゆったりと夜の静寂を満喫しながら昼間の疲れを癒すことができました。テレビはロビーにしかないので、テレビが始終ついていないとだめだという人にはお勧めできません。また、お風呂が男女兼用のものひとつしかないため、時間によってはかち合ってなかなか入れない人もいたようです（私は幸い、すぐに入ることができましたが）。観光のピーク時にはお風呂の争奪戦になることは必至！かもしれません。
そのお風呂ですが、家族風呂で旅館のそれのように決して広いものではありませんが、マンション住まい身にはとてもゆったりと感じられる広さではあり、掃除も行き届いていてとても気持ちよく使うことができました。
翌朝はさまざまな鳥の声に自然と起こされたような感じでした。チェックアウトを済ませた後は宿に荷物を預かってもらって岡寺まで足を伸ばしました。早朝（とはいっても午前９時半ぐらいでしたが）だったため、ほかに参拝客は誰もいず、すがすがしさを堪能することができました。これもお寺近くの特権ですね！　また機会があれば利用したいと思っています。