戦後の昭和30年代に建てられたのであろうか、とにかく建物が古く、廊下などは床のじゅうたんが汚れていて、困ってしまう。客室は古いものの、良く清掃されていて、古い日本旅館の良さがある。庭の眺めが良い、という触れ込みであったが、庭は草茫々でがっかりした。
　風呂は3カ所あるが、一番大きな浴室が明るくて清潔だった。飯坂の湯なので湯音が50度近くあり、水で薄めて良いということだったので加水したが、10分かかっても適温にならず、ホースを抱えて入浴した。ホースからの水道の水は、福島市内の水道と違って、水温が低く、水質も良いので、水を浴びたり、飲んだりした。この宿の圧巻は、食事だった。8品もお菜が出て、一品一品手作り感があっておいしかった。刺身は新鮮な脂の乗った鰹が8切れ、牛肉と野菜の陶板焼き、エビと野菜のてんぷらはできたてでカラカラだった。米茄子の素揚げ甘辛味噌がけ(田楽)はうまく、煮物炊き合わせ(里芋、インゲン、人参、椎茸、鶏肉厚揚げ、筍)は味付けも良く、量もたっぷりあった。完食するのがやっとだった。入浴してゆっくり食事をするだけでもこの価格ならお値打ちである。表通りから離れて静かな晩を過ごせた。私のような退職後の人や、年金暮らしの方、車やバイクで旅行する人にお勧めしたい宿である。主人も親切で温かい人柄である。これからもがんばってください。(2017年8月22日宿泊)　

評価

• 総合3
• サービス4
• 立地5
• 部屋3
• 設備・アメニティ2
• 風呂3
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人

宿泊年月

2017年08月