料金が4000円程度というのはそれじたい安い！部屋も古い設備を懸命にきれいにしていて、オーナーのこの宿へに愛情と意気込みを感じた。部屋のエアコンは清掃したばかりということだったが、なぜかうるさかく、それはオーナーが懸命に手で何度もたたいて改善してくれた。それはよかったが、その後ちょっとカビくさく、くしゃみが連発してしまい結局は使わずに窓を開けてさわやかな風を感じて過ごしたが、このような施設の古さはどこここにはあるのは、いたしかたない。近くとはいってもちょっと離れた温泉銭湯は自由に使うことができて、タイル張りの浴槽などは風情もあってよかった。太宰治の旧棲の碑も近くにあって、まだ当時の面影をのこす格子戸の家も見ることができる。オーナー（特に旦那さん）の素朴で人柄がよいことも魅力だから（こんどは一緒に呑んでみたいくらい：ああ、この宿はビヤ・ダイニングも宿内に旦那さんが経営しているから、そこで呑めばよいのか・・・）とにかく、山梨の庶民的な雰囲気にひたるならば最適な宿といえるだろう。