食事のコスパの高さがすごい、という評判は耳にしていましたが、実際に宿泊してみた感想は「…価格設定間違ってませんか？」と心配になる程の「あり得ない」レベルでした。
白馬八方へのバスが混雑で遅れ夕食の最終ぎりぎになるお手数をかけましたが、スタッフの皆様は女将さんをはじめ若い方まで本当に暖かく気持ちの良い接客をして下さりました。席も一人旅への配慮でしょうか。窓に面しており気兼ねなく食事を楽しめました。
既に並べられた品数だけでも相当な量と内容で、三段のお重にはテンション上がりましたね。一の重には八寸的な品がぎっしり並び、どれもよくある定番の品とは異なり洋風のテイストも混じり、見るからに食欲をそそられます。二の重にはポークと林檎を重ねたミルフィーユ風で自家製の杏ジャムの甘酸っぱさがマッチした肉料理が。三の重の煮物も鶏団子が入り食べ応え充分。小食の方ならこの三段お重とご飯だけで満腹かも…しかし、メインは鍋に盛られた牛肉の青朴葉焼きです。このお肉も一般的な宿の夕食の鍋と比較するとかなりの量だと思います。きのこや玉ねぎと一緒にぐつぐつと煮て食べると味も良く…食い意地の張った自分でも三段お重とお鍋でかなりお腹が満ちてきたのですが、他にも新鮮な川魚がお造り（薬味も珍しくて美味しい）と塩焼き（焼きたて熱々）で、舞茸天ぷらは揚げたてで…最後のお食事もお米・味噌・お新香全て自家製、デザートも手作り。日本酒の品揃えも多く3種類選択できる「まるいし酒三昧」は、アルコールに弱い身でも少しづつ美味しい日本酒がお料理と一緒に味わえたので、とても良いサービスでした。これ以上は無理というぐらい満腹になった後は、別室に用意されたコーヒーも頂けました。
朝食がまた驚きの内容ですね…この規模のお宿でビュッフェ、焼きたてのパンや数種類のジャムに至るまで手作りで自家製野菜をふんだに使ったおかずがずらりと並び、どれも美味しかったのでまたしても満腹に。特にジャムと野菜のおかずは何度でも食べたくなるほっとする美味しさでした。
温泉ははこじんまりとした内湯ですが、癖のない入りやすいお湯でしたし、コンパクトながら使い勝手も良く清掃も行き届いていました。
私の不手際でチェックアウト後もご迷惑をかけてしまったのですが、最上のホスピタリティを感じさせるお宿でした。ありがとうございました。また違う季節に再訪したいです！

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地4
• 部屋3
• 設備・アメニティ3
• 風呂3
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人

宿泊年月

2022年12月