「和室の宿泊」は、本当に久しぶりでしたが、「和室・布団・温泉」も、良いものと感じました。
設備的には、時代・経年を感じるものもありましたが、部屋も手入れが行き届いており、スタッフの皆様の対応も、素晴らしかったです。帰りの際には、玄関で見送って頂いたのですが、それとも知らずに車の発進に手間取り、お待たせしてしまいました。
食事も上品で手が込んでおり、てんぷらは、「揚げたて」が提供されるなど、美味しくいただきました。食器類のデザインも綺麗でした。そして、「天空の食事スペース」を感じさせてくれる「窓からの眺望」も、「おいしさ」に一役かってくれていました！（ただ、今回の宿泊プランのせいか、量的には、育ち盛りの方には不足するかな？。コンビニは、近くには無さそうでしたので、人によっては対策を考えておいた方が良いかもしれません。）
眺望は、食堂だけでなく、お風呂からも素晴らしい！　館内に展望スペースが無いので残念です。眼下には、建物直下のつつじの先に水田を含む里山の光景があり、さらに遠くには、プラレールのような新幹線の高架橋と走る姿も見えました！　
水田には丁度、水が入れられた状態で、状況によっては、月が映るかもしれません。そして、蛙の大合唱。頬杖ついて、飽きずに眺めていられそうでした！

アクセスは、国道からの道路が「あみだくじ」状態ですので、ご注意を。
立地が現在地であることには、重要な理由が有りました。創業者は、まず、先の大戦の犠牲者を弔うために忠霊塔？を建設しました。次に、墓参者用として宿泊施設を建て、さらに、執念で温泉を掘り当てた、とのことでした。忠霊塔から直ぐ近くの位置に温泉を掘り当てた事に驚きです！　忠霊塔と宿の間には関越道（掘削）が有り、宿と忠霊塔間は橋で結ばれています。（関越道が、１０ｍずれたら宿が無くなっていた！？）

裏側に忠霊塔、表側には里山と日本の誇る新幹線、と、まるで、戦争の悲惨さと平和な時代の発展と幸せを象徴しているかのようであり、つくづく平和の有り難さを感じる一泊でした。

なお、東日本震災時には避難者を無料で受け入れた、とのことで、社会奉仕にも貢献されているようです。
このような設立趣旨を持ったお宿は、是非、応援したいものと思いました。
今回が、支援になれば幸いです。スタッフの皆様、今後も頑張ってください。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地5
• 部屋5
• 設備・アメニティ5
• 風呂5
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人

宿泊年月

2023年05月