しっとりと落ち着いた日本旅館、庭園と古池の佇まいは加賀情緒たっぷりです。
ちょうど睡蓮の花が咲く時期でした。クロードモネの「睡蓮」を連想させる、
池に浮かんだ葉の間に、きりっとした純白や真紅の花がきれいでした。
池にはシオカラトンボが舞い、水面には、今どき珍しいアメンボ（ミズスマシ）が
泳いでいるのです。
表門をくぐり、フロントにたどり着くまでに、池の上の風流な廊下を渡って行きます。
ときどき、足を止めて、足元に群がってくる赤白の色鮮やかな錦鯉を愛でると
すっかり旅気分です。
初めて経験した３６．５度の源泉お湯は素晴らしかった。体温と同じなので母のおなかにいるのと同じ体感を味わった感じでした。長湯しても飽きないし、皮膚がふやけないのです。
繊細な行き届いた懐石料理も堪能しました。法要のあとに泊まりに行きます、という
何気ない一言を覚えていただいていたのでしょうか、「なんと」懐石料理の初めの品の中にさりげなく精進料理が入っていたのに感激でした。
さりげない心配りに感心しました。
近代的美人の若女将の立ち居振る舞い、お見送りも花を添えていました。
惜しむらくは、池の中の茶室風座敷で一服したかったのですが、気づくのが遅く
出発ぎりぎりで叶わなかったこと、次回は一番最初に味わいところです。

評価

• 総合5
• サービス4
• 立地4
• 部屋4
• 設備・アメニティ5
• 風呂5
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2011年07月