当方、山梨の人間なのだが、このお宿はグーグルマップで事前に調べたら近かったのだ。しかし出発直前日に改めて調べたところ、グーグルの野郎はもう何年も閉鎖された山道を案内してくれていたことが判明。そんなわけで、実際の道のりはまるで釣り針のようなものとなった。

新静岡ICを降りてから、狭い所のある山道を相当に行って、その最奥にある温泉地の宿だった。山奥のどん詰まり、温泉以外には滝ぐらいしかないようなところだ。にもかかわらず、工事車両はともかく相当数の乗用車に、たどり着くまでに行き会った。それほど人を惹きつける温泉なのだろう。聞いてみれば、このどん詰まりの何もない場所に、温泉宿は15くらいも、あるそうだ。

宿の建物の外観は古いが、中はリフォームされてて綺麗だ。部屋も綺麗。部屋のトイレも二つあって驚いた。天井も高くて気持ちいい。部屋に風呂はついてないが、むしろ余計な水回りが無くて匂い等の面で◎。
温泉は全部貸切で、四種類。風林火の三種類は内風呂で、山は建物の外にある半露天洞窟風呂という感じ。
風は五右衛門風呂が楽しい。
林の風呂は木の耐久性が良く、風呂桶が一番綺麗だったし、丸い風呂なんで体への当たりが優しい。
火はヒノキ風呂…だが、痛みが少々見えてきている感じ。
山は、ぶっちゃけ物珍しいだけな感じ。山深い所の半露天だから、虫も入ってきてたし、地面は平らじゃないし、シャワーの出が変になっていたのも悲しい。

泉質は先ず程よい硫黄の匂い、入った瞬間からぬるっと来る泉質、熱くない温度と、紛れもないいい温泉だった。これは、この宿だけじゃなく梅ヶ島温泉全体がそうなんだうなと感じた。

食事はみんな個性的かつ、変な癖がない美味しさ。言うことなし。

明確に悪かった点としては風林火山の浴場のある廊下が、黒カビが目立つし匂いがする所。浴場の湿気で痛みが速いのか…。あとは別に個人的には気にしてないが、そこで見かけた足長蜘蛛が、翌朝の朝食時に3階の部屋の前にいたのは結構記憶に残った。

間違いのない泉質の温泉に綺麗な湯船、美味い食事とセンスの良い部屋。
大満足でした。

評価

• 総合5
• サービス4
• 立地4
• 部屋5
• 設備・アメニティ4
• 風呂5
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2020年08月