宿泊棟は、お寺に泊まるという修業的な風情でなく、綺麗で粋な小旅館の印象です。ユースですから、自分でふとんにシーツをかけて敷くとか、トイレとお風呂が共同とかは当たり前。でも、どこもピカピカの白木で、綺麗な花なども飾ってあり、素敵です。何より、朝鮮通信使の接待所だった由緒あるお寺。ご本尊のお堂の隣の奥座敷には、釜山の日本商館にあった東光寺伝来の渡来仏が安置されており、それが実に良いお顔のかわいい仏様で、大感激。朝には自由に奥座敷まで拝観できるので、何度もお顔を見に行きました。この仏像の写真と解説は、近くの歴史民俗資料館で探してもらった『大陸渡来文物緊急調査報告書』(長崎県教育委員会　平成4年）の63頁(2）にあり。こうした思いがけない出会いがあって、日朝の関係史跡を求めて対馬を旅した私には、このうえない宿でした。朝食をいただいた食堂は、暖炉の周りや棚の上に、多国籍の置物があふれていて、しばらく眺めていても飽きませんでした。朝食も素敵におしゃれで凝ったものでした。

評価

• 総合5
• サービス4
• 立地5
• 部屋5
• 設備・アメニティ5
• 風呂4
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

一人

宿泊年月

2011年11月