館内に入った瞬間に、強塩泉独特の甘いアブラ臭が漂っていることに気づいて嬉しくなりました。日本海沿岸北側にいくつか点在する同種のなかで、こんなに素敵な香りのする源泉はなかなかないと思います。夜に朝に堪能させていただきました。浴場は和風と洋風があり、朝に入れ替えとなります。内湯は基本的に浴槽の大きさにより、ぬるめとあつめの二つがあります。寝湯やサウナなども充実しています。かぐわしい源泉のにおいの中で、目の前に広がる日本海、冬の厳しさを感じながらもホッコリできるというのは、温泉好きにはたまらないです。露天風呂は海風の吹きすさぶ厳しい環境、温度管理・湯量調節などには頭が下がります。
　部屋は６階の山側だったのですが、自家用車で海岸沿いをドライブしながら冬の海を十分楽しめるという計算もあっての宿泊でした。室内には足つぼマッサージボードや、かかとクリーム、消臭用の備長炭などがあり、気遣いが伺われて気持ちが安らぎました。乳液や化粧水、ハンドソープなど（浴場も同様）、女性目線でのトータルなケアを考えているのが感じられました。
　食事は朝食のみにさせていただいたのですが、さすが青森！というものが揃っていてよかったです。特に気に入ったのは子持ちメカブで、係の方に聞いてみたのですが、残念ながら売店では売っていないとのこと。また、湯豆腐のだしに「りんご酢」とあってビックリしましたが、これがなかなか美味でした！「仲居さんがしらのイチオシ」の、イカを使ったつくね揚げ？も、柔らかくて色んな味がして、驚きの連続。朝食でこれだけ楽しめるとは思ってもいませんでした。
　どの部署の方も、とてもホスピタリティーのある対応をおられたのがとても印象的です。朝食会場では、自分からトレーを片付けようとしている宿泊客に「おかげさまで手間が省けました。本当にありがとうございます」丁寧な言葉と深いお辞儀で「心」を伝えているのが、周囲で見ていてもとても気持ちの良いものでした。実は自分たち、部屋のトイレの水が流れなくなってしまい、フロントへ連絡すると、ものの１０分も経たないうちに来ていただけて対応してもらいました。私たちがトラブルの元になったのかと不安になったのですが、そういったことも軽くいなし、対処後も機敏に部屋から退出されました。
　次回はぜひ、べつの季節に、ぜひ訪れたいと考えています。

評価

• 総合5
• サービス5
• 立地5
• 部屋4
• 設備・アメニティ4
• 風呂5
• 食事5

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2014年12月