この度はホテルサンパティオをご利用いただき誠にありがとうございます。
ウォッシュタオルは最初から備えてはおりませんでしたが、アメニティグッズの「はやり」のようなものがございまして、ご多聞に漏れず業者さんからのアドバイス等で検討の範疇に入れました。ある時を境に幾つかの新しいグッズを備えるようになりましたが、ご好評をいただいております。
「ベッドも枕も快適」とご満足いただけたことに併記いただいたのが「フロントの対応の丁寧さ」でございましたが、ホテルのご提供すべき本分は「快適な睡眠」ではございますので、「その域に」私どもの対応が至っているかという問題を自ら考えてしまいました。「併記」された偶然をそこまで厳格に引き上げるべきものなのかとの疑問もございましょうが、せっかくいただいたお言葉ですので「よきに計らう」努力は、それこそ「本分」であると。
お感じになられてるとは思いますが、返答者の文体はやや硬質に傾いているきらいがあり（まさにこの表現がそうなのですが）、古臭さが否めないのですが、若い女性スタッフから聞かれたのが「普請」という言葉の意味でした。なるほど、小池都知事の「アンシャン・レジーム」や「パラダイムシフト」ではないですが、たとえ横文字ではないとしても「建物は古い」とはせずに「普請は」とご表現なさる「心の奥にある」矜持のようなものを感じることが出来ます。
それは余談として、「海外のホテルに比べると」とされたのには、その立場ではないにしても思わず笑ってしまいました。先のオリンピックの選手村の施設関連を思い出してしまったからです。
「問題なし！」とおっしゃっていただけたことが、間違いなく４年後のオリンピックにはお部屋を拠出しなければならない全ての東京のホテルの一つとして、この言葉を維持出来てゆけるようにとしてなければならないとの思いに繋がります。その暁には金メダルへの道が開けるとまでは思わないにしても。「奨励賞」のようなものでも獲得にはそれなりの努力を要します。お客様のお言葉を「奨励賞」と採らせていただきます。
またのお越しを心よりお待ち申し上げております。
　　　　　　　　　　　　　　　　　吉田