「お客様の声」に対する宿の思い。
「宿主の言動で不快を感じた」：これは、お客様に姓名を確認したことが原因と考えています。お客様は、予約時の「会員氏名(漢字)」と「宿泊者代表者(ひらがな)」が異なっておりました。宿帳には、「宿泊代表者」を漢字表記で記入されました。問題は、予約は事前のカード決済で、カード決済は通常「会員氏名」のカードにて行われると考えられ、当館にチェックインされた方は「宿泊代表者」名の別人、またカード情報が不正に使用された可能性が考えられます。
姓名の相違について「その位察しろ」というのは、施設の管理責任者としての責任放棄であり、無責任の誹りを受けると考えます。旅館業法でもお名前をお答え頂くのは義務です。旅館などの宿泊業は不審者の潜伏する場所として利用されるケースが多く、警察にも手配犯ポスターの掲示や不審者の情報提供を求められます。

「朝食時の布団しまいます」：和風旅館では、お客様が部屋を離れる朝食時にお布団を収納するのが一般的であると思います。チェックの面があるのも事実です。但し、お客様の了解を得て行っております。朝食時に布団を収納する理由としては、①スペースを確保する。②お忘れ物を防止する。③旅館の利益を守る。④備品を確認する。が挙げられます。例えば、「おねしょ」があった場合、お客様がお帰りになった後では、大概の方は「おねしょ」の事実を認めません。お客様がお帰りになる前に状況を確認頂き、納得できる形で話し合いをする必要があります。施設側だけでなく、お客様のためでもあります。

　当該お客様について。
大人３名、幼児１名(布団なし)予約で、お布団の使用は３組のはずです。布団収納時には４組の布団が使用されていました。掛け布団４枚のうちの１枚は収納袋に保管し押し入れの上部に保管していたものです。この行為は③の旅館の利益の侵害の典型であり、刑法上も問題があります。また、電気機器を充電されており、コンセントに繋がったままでした。電力は財物と認定されており、こちらも刑法上の問題が発生する可能性があります。
　最後に当館は「全館禁煙」を明示しておりましたが、残念ながら、チェックアウト後の当館の駐車場(車外)にて喫煙されておりました。
子供さんも安心してご来館できる宿を目指して「全館禁煙」、「ファミリー限定」、「門限」、「消灯時間」を設けており、非常に残念です。