先ず立地ですが、川沿いのバス停から少し急な坂道を２．３分登ったところにありますが、夜も車の騒音ではなく、水の流れる音と木々の風にそよぐ音が聞こえとてもリラックスできます。近くには「独歩の湯」や「美術館」「不動滝」などが散歩コース程度の位置にあり楽しめました。部屋は元々は古くからの「湯河原の旅の宿」と言った風情のある建物を、よくぞここまで巧みにリフォームして情緒を残してリフレッシュさせたと言える個性のある清潔な雰囲気の建物でした。傾斜面を巧みに利用した建物なので、確かに階段は多く、年配の方には少し不向きかも知れませんが、廊下のいたる所にある和風の照明器具や、箱庭、露天風呂に通じる庭などが、ある意味館内の景色でもあり、エレベーターに乗ればすぐに部屋に着くホテルには無い格別の風情が感じられました。食事はお洒落で贅沢な気持ちになれる食事でした。何と言ってもお風呂は良かったですね。部屋の檜の風呂も深くて部屋風呂にしては十分趣がありますし、大浴場内の庭園のような造りも良いし、宵の露天風呂は優雅で、他のお風呂もそれぞれ十分に贅沢に楽しめました。アメニティーも一般の旅館と比較すれば充分でしたし、従業員の方々の気配りも必要に応じて充分で目立ちすぎず、満足な内容でした。他の若いカップルのお客様が案内されるときに、「前回はどちらのお部屋だったでしょう？」との会話が耳に入りましたが、若いお客様のリピーターがあるのにも納得できる宿でしたね。蛇足ですが、はじめのほうの投稿に「部屋のお茶菓子が輸入のチョコで・・」と言う苦情らしい書込みがあり、どうなのかな？と思っていましたが、私達が宿泊したときには、可愛い入れ物に入った和菓子が用意されていましたよ。きっと宿の方が投稿を読んで改善されたのでしょうね。スタッフのみなさんありがとうございました。