食事がおいしいオーベルジュということで宿泊しました。夜は「イグレック」でいただきましたが、結果はいまいちでした。盛り付けはとても美しく、素材もよさそうなのですが、おそらく下ごしらえをしていない、と思わせる味の通りの悪さがだめです。マッシュルームのスープはキノコの味がまったくしない、ステーキも炭火のにおいはするが、固くて肉の味はしない（せめて焼き加減は聞いてほしい）、さらにそのステーキは客席の前でカットして供するのは良いのですが、もともと熱々で出てきていない上に、ステーキをカットする手際が悪いので、食べる時には完全に冷たくなってしまっていました。熱いものは熱く、というのは調理の基本ではないでしょうか？
料理に関しては、味付け（特に素材の味の出し方）と提供の仕方を勉強されるべきでしょう。朝食は「世界一の朝食」で、こちらはさすがによい内容でした。ホテルの洋食の朝食としては確かにすばらしいものでした。ただし、これも、他にももっとおいしい朝食はあります。それらと比べると、おいしいが「世界一」とまで褒めるほどのことはない、と思いました。東京のホテルＯの和食「Ｙ」の朝食、お茶の水のＹホテルの朝食、溜池山王のＡホテルの朝のビュッフェの見た眼の豪華さ（味は対象外）などを研究されてそこにも負けない、というのが真の世界一でしょう。
　一番不満だったのはディナーも朝食もサービスがよくない、ということです。マニュアル通り暗記して、それをそのまま棒読みのメニュー紹介、寒いと言っているのになかなか席を変えてくれない融通の利かなさ、メニューに関して質問をしても「違います」などとしか答えない知識のなさは、食事を売りにしているホテルとしては失格でしょう。また前述した切り分けの要領の悪さもマイナスです。若いスタッフが多いので、きちんとレストランサービスを教える体制が無いのだと思います。しかも朝、またしても寒い席だったので、他の席もたくさん空いていたので、暖かい席に変えてもらったのですが、その際にマネージャと思しき人が「こちらは外から朝食を食べに来られる方用の席なんです」と言われました。 つまりこのホテルは「宿泊している客より外から朝食をたべにくる客の方が大切」ということです。

評価

• 総合2
• サービス3
• 立地3
• 部屋5
• 設備・アメニティ3
• 風呂4
• 食事1

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2010年02月