過日は、当館をご利用くださいまして、誠にありがとうございました。

しかしながら、ご到着時の接遇に不行き届きの点があり、お着きになって早々、ご不快な思いをお抱かせしてしまいましたこと、改めて、深くお詫び申し上げます。

今後はこのようなことのなきよう、おもてなしの向上に万全を期してまいります。

また、この度は、当館若主人による「紙芝居」をご高覧いただくことが出来ず、大変恐縮に存じております。

「紙芝居」は、年間約100日の不定期上演となっております。
上演日は当館の公式ホームページをはじめ、然るべき方法にて事前にお知らせしております。

当地は、富士山の世界文化遺産登録を控えた日本有数の観光地として、おかげさまで、毎日たくさんの観光客の皆様をお迎えいたしております。

その一方、当館が建つ地区では、深刻な過疎化が進んでおり、私どもの若主人も、業界の様々な役職をはじめ、各種自治会・複数の消防団など、地元の公職を幾つも兼務し、宿のことはもちろん、地域全体の発展のために日々奮闘いたしております。

これらの公式行事は、会社勤めの方々に配慮し、（土）（日）祝祭日に開催されることが多く、それが「紙芝居」を不定期上演とさせていただいている一番の理由でございます。

そのため、当館では、「紙芝居」を営業ツールとして全面に打ち出すことは行なっておらず、情報発信の際には【不定期上演】である旨を必ずご案内いたしております。

尚、上演日を発表した後で、若主人の体調不良等により「紙芝居」が休演となったことは、初演以来18年間、ただの一度もございません。
また、ご宿泊当日は、もともと上演の予定はなく、そのような事前告知もいたしておりません。

宿と地域を懸命に支える若主人の思いや、不定期上演という表現が「気が向いた時にする」といった、こちらの本意でない不誠実な意味合いで捉えられるのは、当館に長く仕え、経営陣の日々の努力と苦労を誰よりも知る私たち古参従業員としては、身を切られるよりも辛いことでございます。

この点につきましては、何卒誤解をお解きくださいますよう、謹んでお願い申し上げます。

大切なお孫様はじめ、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

ありがとうございました。